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唯さんとお出かけ


ということで唯さんとお買い物に来た

生活必需品を買いに来たと思ったのだが

何故か今服を選んでもらっている


「純平くん、こっちはどう?」


「えっ、あっ、いいと思います」


「そっかーじゃあ買おう」


というようなやり取りをかれこれ5回ほど繰り返している

どんどんかごに入れられてゆく服たち

流石に甘えすぎだと思うが先程家で

甘えてと言われたので何も言えない

なのでやんわりと伝える


「唯さんの服は買わなくていいんですか?」


「んー私の服はいいかな?」


まじか、どうしよう

恥ずかしいけど言うしかないか


「俺、もっと色々唯さんの服見てみたいです」


「本当?なら純平くんが選んでくれた服を買うよ」


え、俺人の服選んだことない

女の人はどんな服を着るのだろう?

とりあえずお店のマネキンを見て回る


うーん

とても悩む

どれも唯さんに似合いそう

あれを着たらとても可愛いと思うし

こっちだったらかっこよくなると思う

とても悩む、どれがいいんだろう


「どれにするか決まった?」


唯さんが後ろから声をかけてくる


「まだ悩んでて」


「そうなの?私の服なんてどれでもいいのに」


「俺は唯さんに可愛く着飾っていてほしいです」


俺がそう言うと唯さんは少し赤くなり、はにかみながら


「なら悩んでもらおうかな」


と言ってきた

一瞬ドキッとしたが

すぐに気持ちを切り替えて服選びを再開する



悩むこと約20分

俺が選んだのは

白と黒をメインにしたワンピースと

カーキ色のスカートと灰色のハイネックセーター

にした

両方かわいい系になってしまったが

両方唯さんに似合うと思う


「こういうの選んでみたんですけどどうですか?」


「なるほど純平くんはこういう服が好きなのか」


と言い小悪魔的な笑顔を見せる唯さん

正直めっちゃ可愛いと思ってしまった

今までは唯さんの真剣な表情しか見たことなかったが今日は表情をコロコロ変える

そんな唯さんがとても可愛いと思う

可愛いと思う反面頭の中では優愛の笑顔がちらつく

俺の中のかわいいは今までは優愛だった

なので唯さんを見ていると少し悲しくなってしまう


「純平くん、今別の女のこと考えてたでしょ?」


「え、なんで」


「そりゃあわかるよなんか悲しそうな顔してたし

でも、私といるときは私のことだけ考えてほしい」


「そうですよね、ごめんなさい」


「うん、それじゃあ私、この服試着してくるね」


「はい」


そう言って試着室に向かう唯さん


唯さんは俺を励まそうとしてくれている

なのに俺は優愛のことを考えてしまっていた

これからはこんな俺の相手をしてくれる

唯さんのことをしっかりと見ようと思った

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