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第十八話 サリーとの入浴


「サリー、入るぞ!」


 僕は裸で堂々と扉を開ける。


「キャッ!待って!心の準備が!!」


 可愛らしいこえがする。サリーは慌ててるのだろう。


「大丈夫だ。全く見えて無いから」


 僕の目には、厳重にタオルが巻かれている。これでなんか事故っても何も見えないはず。




 明らかにサリーは僕に一緒にお風呂に入ろうと誘った。


 多分、こんなチャンスはそうそう来ないだろう。


 据え膳食わぬは男の恥という多分偉い人の言葉が頭によぎる。


 昨日の痛恨のミスが悔やまれる。


 サリーは今日は一緒に入ってくれる気分だけど、明日はそうなのか解らない。


 女の子ってそういうものだって師匠が言っていた。



 行けると感じたときは必ず行け!



 師匠の口癖だ。


 けど、今の僕では、サリーの裸は無理だ見たとたん興奮し過ぎて間違いなくぶっ倒れる。オーバーキルだ。けど、僕だって男だ。当然一緒には入りたい。というわけで目隠しに落ち着いた。男らしくないきがするが…


 壁を手探りでゆっくり前進する。手に柔らかいものが触れる。


「こっちよー!」


 サリーの手だ、目隠ししてるおかげで、その柔らかさとすべすべ感をとても感じる。心なしか温かい。ここでつまづいたら間違いなく抱き合う事になるが、怪我するかもしれないし、裸ハグは間違いなく失神確定だろう。始まったばかりでゲームオーバーは勘弁だ。慎重に進む。


「マリーちゃん座ってー!」


 言われるがままに座る。椅子があった。


「見られてないっていうのとー、女の子同士だから、あんまり緊張しないわねー!」


 サリーが僕の頭をぽむぽむする。


 なんかペチペチ音がする。


 揺れるものといえば、サリーの胸しかないはず?


 好奇心がうずきはじめる。


 いかんぞ!


 いかん!


 僕はジェントルマンだ!



「…僕がキラでも、一緒にお風呂入ってくれるの?」


 ふと思った事を口にする。


「無理無理無理、男の子とは無理よー!マリーちゃんみたいに失神しちゃうわー!けど、体流すくらいなら…いっぱい見ちゃったし…」


 しどろもどろだ。サリーの顔を見たい。真っ赤になってて可愛いんだろなー。


「…なんで…あんなに…大っきくなったの?…」


 サリーが震える声で耳元でつぶやく。声に出しにくいので近づいたんだと思うが、近い!息が耳にかかる。


 サリーが勇気を振り絞って言ったのだから、真摯に答えたいけど、なんて答えよう?僕の鼓動がどんどん早くなる。



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