第十三話 クレイジー仮面再び
「フォーーーーーーッ!!」
僕は脱ぎたてのサリーのパンツを被る。まだ温かい!
口からは魂の叫びが溢れ出る。
ああ、今僕は美少女のパンツを被っている。
やばい!鼻血出そう!
前回は自前だったから、そこまでエキサイトしなかったが、なんと今回は!!
先ほどまでこの布は、ここにいる美少女に接触してた訳で…
しかも、その場所は…
心の奥底から激しいなにかがとめどなく湧きだす。
クレイジー仮面のスイッチを入れることで、その異形の怪物を力で制御する。
私はクレイジー仮面!
キラ・シドーではなくクレイジー仮面だ!!
自分に強く言い聞かせる。
力が溢れ出す。
全身に特に下半身に力が漲る!
ロンギヌスは瞬時に進化し、ゲイボルグ最終形態になっている!
僕の胸の中にはサリーがいる!
恐れるものは何も無い!
私は無敵だ!
精神的にも!
「大丈夫かい!お嬢さん!!」
私は、さりーに低音のとびっきりのイケボで呟く。
「はい!!クレイジー仮面様!」
サリーも僕の設定に付き合ってくれるらしい。ありがたい。
サリーほ私をぎゅーっと抱きしめる。
ぐにゅん!!
凶悪なスライムたちが、グングニルに更なる力を注ぎ込む!
「これを持っててくれ」
僕はサリーに封魔のロザリオを渡す。
楽しかった空の旅も終わりに近づいてきた。地面が見える。
ドゴーーン!!
私は調整してクレーターのそばに降り立つ。
砂煙が舞う。
砂煙が晴れると、そこには、一糸まとわず顔にパンツをはいた私が、サリーを胸に抱き立っている!
「クレイジー仮面様!おしりになにか固いものがあたってるのですけどー?」
「安心するのだ!それは私のグングニルだ!!」
「キャッ!」
サリーは身をすくめ、真っ赤になる。
なんとか間に合ったようだ。
闘いは最終局面だったみたいだ。
木々はなぎ倒され、ここら一帯はほぼ更地になっている。至る所に大小の穴が空き、闘いの激しさを物語る。
仁王立ちした金色の鎧を纏ったアナの前で、モモさんが片足をつき肩で荒い息をしている。
ボロボロになって大地に投げ出された巨人の腕。所々破れた服。
牛男は、大の字で寝転んでる。動かない。
ベルは、折れた木にもたれ座っている。
私は、優しくサリーを大地におろす。
みんなの目が僕に注がれる!特に下半身!
ゴクッ!
誰かが息をのむ音がする。
『変態!!!』
サリー以外のみんなの叫びがこだまする。
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