表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

6/404

第六話  聖女助けられる


「とうっ!」


 豚の頭を蹴って宙に舞う。下半身がすーすーする。早くここを出て、下着つけたい。


 鎧に兜に下半身丸出しで豚の上を跳んでいる。夢の中、しかも悪夢の中か頭がおかしくなったようだ。絶対人には見られたくない……


「どわっ!」


 僕は地面に叩きつけられる。即座に立ち上がるが、豚達が地面をふごふご嗅ぎながら群がってくる。そうか、豚は鼻がいいんだ。

 前に一回りでかい豚が立っている。他の豚は四つんばいかよろよろなのに、こいつは何なんだ? 目は閉じてるのに。

 でかい豚が僕の方に駆けてくる。こいつ、目が見えてるのか? いや、スキルだろう、心眼とかその手の。豚のくせに生意気だ。


 でかい豚を避けるように大回りで、豚八艘飛びを再開する。でかい豚は他の豚をぶっとばしながら近づいてくる。


 やばい、追いつかれる!


 僕は豚を強く蹴って上空に逃れ停止する。


「フゴッ! フゴッ! フゴッ!」


 でかい豚は僕に向けて、他の豚を掴んで投げつけてくる。それは僕にあたり、僕は地面に墜落する。


「ああっ!」


 僕は足首を掴まれ振り回される。そして投げられ壁に激突する。


「うう、痛っ!」


 立ち上がろうとするが、足が動かない。捻ったみたいだ。兜を調整して見ると、出口のすぐそばだ。けど、立ち上がれない。スキルのオートヒールは発動しているみたいだが、治癒するにはすこし時間がかかりそうだ。


「フゴフゴ、フゴフゴッ!」


 豚共が近づいてくる。いかん、このままだったら、エッチな本みたいな末路を迎えてしまう。下半身丸出しだし!


「グラビティ・ゼロ」


 僕は重力をゼロにして、手の力で浮き上がる。けど、走り寄ってきた、でかい豚に掴まれる。


「あうっ!」


 でかい豚は僕を地面に叩きつけると僕の両肩を掴む。考えろ、逃げる方法を!


「ボーナスゾーン、ゲットだな!」


 よく通る女性の声がする。僕は兜がずれて何も見えない。 


「焼豚にしてやるわ!」


 甲高い女性の声が聞こえる。


 何が起こったのか? 僕は地面に落とされる。


 兜をずらし視界を確保すると、地獄絵図が広がっていた。


「くったばれーっ!」


 槍を持った白色の鎧の女性が次々に豚共を突き殺していく。


「ファイヤー・ボール」


 白いローブの小柄な女性が次々と火の玉を杖から出して、焼豚をつくっている。


 あと、無言でゴーレムのようなごつい黒い鎧の騎士が黒い大剣で豚共を肉片にしている。


 助かったのか? けど、この三人強すぎる!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言]  兜と鎧が外れない? 意味がわからない。  制約系の物語は、何だろう? なんで制約? 意味わからない。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ