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第四話 聖女お買い物に行く


 僕は今、南の城門と連結してる商店の密集地に来ている。一つの大きな建物の中が分かれててショッピングモールみたいになってる。


 前衛はアナ、殿しんがりはモモさん。二人とも軽鎧に腰から剣を下げている。真ん中にいる僕にはひっしとサリーがしがみついてる。彼女ら言うには、護衛兼悪い虫よけだそうだ。僕についてる一番悪く危険な虫は彼女らではないのだろうか?


 僕達は、明らかに悪目立ちしすぎている。すれ違う人すれ違う人がガン見してくる。美少女四人だし、やむなしか。


「マリー、もっと早く歩けないのか?」


 アナが振り返る。


「サリーさんがベタベタするから、歩きにくいのです」


 サリーはなんか事あるごとにしがみついてくる。あたるんだよ凶悪なスライム達がっ!


「マリーちゃんがびくびくするからでしょ」


 サリーがまたまたしがみついてくる。あたってますスライムが。その感触は悪くはないが、そのつどどうしても反応してしまいます。中身は一応男の子なので。


「私、山育ちで、なんていうか人との接触がにがてなのですよ」


「じゃ、慣れないとね!」


 サリーがいたずらっぽい笑顔で、またさらにしがみついてくる。僕か困るのを明らかにたのしんでますね……どSかよ!


 今からのミッションは三つ、まずは女性用の服を買いまくる。これは比較的容易だろう。


 二つ目は、三人にばれないように仮面などの顔を隠せるものを買う。これが成功すれば、クレイジー仮面を卒業できる。


 あと、三つ目は、これも三人にばれないように、男物の服を買うことだ。このままだったら、上半身は裸に鎧を着る事になる。決して誰得でもない。


 そうこうしているうちに、まずは洋服店についた。出来上がったものを扱っている庶民的なお店だ。


 しかし、薄々そんな気がしてたけど、売ってるもので僕にあうサイズはショーツのみだった。出来るだけ大きいブラジャーを改造して貰い、それとセットのショーツを合わせて三セット買う。なんとなく上下は一緒じゃないと嫌だ。服の上からの採寸で合わせたので、少しサイズが合わないかもしれない。もし試着室を使ったら、彼女らが喜んで覗きにきそうなのでやめておいた。


 あと、ワンピースを三着を買う。これもサイズを改造してもらった。けど、試着はしてない。時間短縮のためと出来るだけスピーディーに買い物をしたかったからだ。


 そして、これからが、今日のメインミッション、どうやってばれないように、男物の服を買うか?これが、一番難易度が高そうだ。



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