第二十三話 聖女帰還
「帰ったら、とりあえず焼き肉食べよう!」
僕は光る魔法陣の中に入る。景色は一転し、石造りの部屋に移動する。迷宮都市のワープ部屋だ。そしてそのまま宮殿ゾーンをくぐり抜け、ベルハウスを抜けて外に出る。うっ、呆気なく聖都に帰って来た。ベルハウスの隣には孤児院があり、回りにはちらほら掘っ立て小屋が建っている。孤児院の庭にバーベキューコンロを出して、子供達も含め今回死王討伐に向かった僕たち全員は十二分に焼き肉パーティーを楽しんだ。
天使エルエルと、吸血女王ロザリンドはそのあとバンパイアロードエビシと共に骸骨城の跡地に他のバンパイアの発掘に向かって行った。迷宮都市の一角を譲り受けてバンパイア王国を作るそうだ。
孤児院は無事に聖都に戻って来て、リナと子供達はここで暮らしている。アルスもここに住むそうで、魔改造された子供達と冒険者として生活費を稼ぎ出ながら学園に通うみたいだ。
そして、僕、サリーとシェイド、アナとモモさんは学生寮に戻り学園生活を再開した。ウシオもついてきて寮に入り学園に入学した。女子寮の隣に特別に守衛小屋を作って貰ってそこで生活している。寝る時以外ウシオは大体僕のそばにいる。
あと邪神海鮮ズも学園の初等部に入学して寮に入っている。コイツらもよく僕の部屋に遊びに来る。
サンドリバーのギル王子は学校をちょくちょく休みがちだ。大会の準備で忙しいらしい。あのサンドリバーの変態達は恐ろしいが、うちのウシオには敵わないはずだ。そう願いたい。因みに魔神もしっかり働いているそうだ。
学長のじじいも元気で。僕たちに色々便宜をはかってくれた。死王という脅威を取り除いた報償とか言って、お金は全く取られてない。なにかでお返ししないとな。
母さんは迷宮都市でやる事があるそうで、あんまり顔を見せない。寝たきりじゃなくしっかり動いていた。なんか怪しいんだよな。死王を倒した竜戦士の事を聞いてみたけど、調べてみるという曖昧な返事だった。これも怪しい。
そうそう、迷宮都市と言えば、冒険者ギルドの受付のメイさん、ウシオ目当てでちょくちょく遊びに来る。聖都のギルドに転属しようとしてるみたいだ。
そんな感じで僕たちは平穏な生活を続けている。けど、骸骨城と死王。魔族と人間の争いを止めていた勢力が消え失せた事でその関係はどうなるか解らない。けど、骸骨城の辺りは湿地帯が広がっていると言うから、そう簡単に争いにはならないと母さんは言っていた。
死王がいなくなった事で、僕は狙われる事も無くなって枕を高くして眠れるってもんだ。
平和っていいもんだな。
第十五章 骸骨城 完
只今、このお話、大幅改稿中です。かなり読み安くなってると思います。100話くらい終わったら、一気にアップすると思います。よろしくお願いします。
やっと100話改稿終わったので、アップします。かなり読みやすくなってると思いますのでよろしくお願いします。あとチョコチョコ変わってたりもします。題名もすこし変えました。よかったら是非是非読んで下さい。応援よろしくお願いします! 7/9の5時に予約してます。
『【改稿版】最強最弱聖女~最強の竜戦士から最弱超美麗巨乳聖女に変身して、役立たずと追放されたけど、規格外の心も癒す回復魔法で癒した愉快な仲間たちと無双します。戻ってこいと言われてももう遅い!』
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