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第六十六話 サンドリバーレッドドラゴンアンブレイカブルパンツ


「ところで、牛男ちゃん、そのパンツどうしたの?」


 サリーが強引に話題を逸らした。僕は牛男のパンツを見る。間違いなくサンドリバーのブーメランパンツだ!


「これは、アルス殿から頂きました。『サンドリバーレッドドラゴンアンブレイカブルパンツ』と言うそうです。こうなってもまだ生きているパンツだそうです。アルス殿はギル王子という方からもう一着もらったらしくて、ご主人様の警護には絶対必要との事でした。慧眼でした!」


 牛男がしみじみと頷く。たったパンツ一枚で人としての品性は天と地の差だもんな!


 それにしても長い名前になったな。『サンドリバーレッドドラゴンアンブレイカブルパンツ』、まさにその名の通りでさらに死王討伐の冠をこれからつけて、『デスキングバスタードサンドリバーレッドドラゴンアンブレイカブルパンツ』と言う名を提案しよう。売れるとは思うが、寿限無みたいだな。


「牛男、お前アルスとパンツを共有してるのかしら?仲良し過ぎて気持ち悪いかしら!」


 流石ベル!めざとい!隙あらば噛みつく!狂犬だ。


「ベル!気持ち悪い事言うな!塩に埋めるぞ!これは未使用だとアルス殿は言っていた!誰のものでも中古のパンツとか穿くか!あ、ご主人様のものでしたら、喜んで使いますよ!」


「えっ!」


 メイさんが驚いて牛男を見る!


「牛男、その忠義はうれしいが、言葉たらずで、メイさんが固まってるぞ!」


「あ、いえ、その、言葉の綾で、ご主人様のパンツを穿くと言うことではなくですね、ご主人様から頂いたものは何でも大切にするって意味です」


 クールな牛男がしどろもどろだ見てておもろい。


 その後牛男はメイさんに自分の過去と僕とのファーストコンタクトを話していた。若干美化されてたけど。


 それを後目に僕はベルについて歩いていく。


「なあ、ベル、どこに向かってるんだ?」


「えっ、どこにって適当に決まってるかしら!」


「お前!先に行くからここら辺しってるのかと思っただろ!」


「どっちに向かっても真っ直ぐ進んだら塩砂漠から出られるはずかしら」


「そりゃそうだな」


 僕はものの見事にベルを舐めていた、間違いなくベルの選んだのは一番長いルートだった。


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