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第四十九話 足手まとい


「それで、明日、修行の間に行った人達と合流して、火山エリアにある転移魔方陣を使って骸骨城に乗り込む訳なのかしら!」


 ベルがしつこいので、作戦内容について話した。


「ベルもついて行くかしら!」


 ベルが真面目な顔で僕を見る。やっぱりベルはデブがいい!豚だ!子豚だ!


「子豚はいらない!」


 僕は告げる。


「お前も豚かしら!」


 でぶちん二人で見つめ合う。


 僕はベルの腹肉をつまむ、柔らかい。


「これが戦う者の体型か?足を引っ張るだけだろう!だらしない体しやがって!」


「お前も変わらないのかしら!巨乳も太ればその価値を失うわ!お前もただのでぶかしら!」


 ベルもがっしりと僕の腹肉を掴む!その小さい手では上手く掴めず、両手で掴んできやがった!


「二人とも仲良くしたら。ぽっちゃり同士」


 サリーが来て、僕とベルの腹肉をガシッと掴む。ベルにお返しが出来たのが嬉しいのか、ご機嫌がなおってる。


 僕はベルをもみ続ける。なんなんだ!これは!歯止めがきかない!餅?プリン?水袋?ベストな例えが思い当たらない!強いていうのなら僕の胸に感触がちかい!僕達は無心に腹肉をもみ続けた。


「それで、何の話だったっけ?」


「ベルも城について行くって話よ!」


 僕はベルの目を見つめる。


「ベル!僕達は遊びに行く訳じゃない!お前を連れて行くのは危険すぎる!!」


「……」


 ベルは目を伏せる。


「僕達がー!!」


 ベルは単純だから、からかいがいがある!


「むきー!絶対ついてくのかしら!」


 むう、どうにかして説得しないと、地獄絵図まっしぐらだ!残るのを納得させないと勝手についてきそうだ。


「よし、それではベル、よく考えてみよう!お前一人でアンデッドの城に乗り込みました。どうやって城の主を倒す?シミュレートしてみてくれ!」


「まずは、極大魔法ピースフルワールドで城の者全員をでぶにして、ガソリンまいて、火をつけて、終了!」


 あ、それいいな!アンデッドだしよく燃えそうだし。骸骨城とかいう城は名前からしてきったなそうだから、燃やし尽くして問題ないだろう!


「ダメよ!マリーちゃん!ヴァンパイアのボスを説得するって言ったじゃない!」


「あ、そうだった!皆殺し、いや皆成仏はダメだった!という訳で、ベル却下!」


「ええーっ!」


「真面目な話、壊滅殲滅が目的だったら難易度は低いんだけど、僕は死王に会ってみたい。僕を狙う理由とかを知りたいんだ。話合いで解決できるなら、それにこした事ないしな。

 それに、正直、僕自身も足手まといだと思ってる。それにさらにベルも加わったら、守るべき者が増えて大変になるだけだ!」


「わかったかしら!」


 ベルが頷く。


「ご主人様、ご主人様は命にかけても私が守ります!」


 牛男が僕の方を見る。


「あたしも当然、マリーちゃんを守るわ!」


「シェイドも!」


 む、なんか今から乗り込むような空気になってきたな、明日なんだけど。


 ドクン!


 ドクン!ドクン!


 やっと魔力が規定値まで、貯まった!


 僕は少しふらつきながら脱衣所に行く。男に変身するときの方が痛みがひどい!


 さすがに、男の格好で女性ものの水着を着てるのを見られるのは恥ずかしすぎる。僕はマリーの水着を脱ぎ、キラ用の水着を着る。

 そして皆の所に戻り、少しだけ温泉につかった。

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