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第四十一話 冒険者登録所へ


「本当に分かりやすいわね」


 多分サリーが呟く。多分なのは、一緒にいるのはシェイドで中身がシェイドなのかサリーなのか僕には解らないからだ。


 扉のラビリンスに戻る階段はすぐに見つかった。雑貨屋のハーフエルフに言われた道の果てには巨大な木があり、それには穴が空いており、上に続く階段が見える。余り気にしてなかったが、ここはダンジョンの中だということを思い出す。普通に太陽が出てるし、たまに曇ったりもする。壁も無いし天井も無い。どういう構造になってるのだろうか。今度ヒマなときに検証してみよう。


 シェイドが先に階段を上り始める。僕が続く。見上げると、シェイドのパンツ丸見えだ。シェイドは黒の丈の短いローブを纏っている。


 前世で、エスカレーターの前にミニスカのJKがいて、ついパンツみたら目が合って睨まれた事を思い出す。その時は、なんかいたたまれない、罪悪感を感じたものだが、今は、シェイドなので見放題だ。


 ピンクだ!


 黒いすべすべしてそうなすらっとした足の上にピンクの逆三角形が見える。布は薄手でお尻の形がよくわかる。歩くたびに食い込むのを何気なしにガン見してる。


 柔らかそうだな!


 いつか触りたいな!


 よく見ると少し透けてるような気がする。


 そんな事を思いながら歩いていると、僕の影からサリーが顔をだした。


「マリー、そんなにシェイドのお尻見られると、シェイドでも恥ずかしいぞ…」


 あ、忘れてた、シェイドの部屋のスクリーンに、影の寄生してる者の視界が映し出されるのだった!


 なんかずっとお尻見てたのが共有されてると思ったら恥ずかしい!


 めっちゃエロい人みたいだ!


 中にいるのは、サリーとウシオとリナか…


「なっ、マリーちゃん!ずっとシェイドのお尻見てたの?迂闊だったわ!並んで歩くわよ!」


 かくして、手を繋いで階段を登る事になった。歩きにくいよ。


 乳白色の謎素材の階段をシェイドと手を繋いで歩いて行く。なんか夢の中みたいだ。今の状況の脈絡のなさが、辺りに光源が無いのにそこそこに明るいのが、夢っぽさに拍車をかけているのだろう。


 階段は唐突に終わり、四面を扉に囲まれた10畳位の部屋に出る。


「マリーちゃん、どこから行くのー?」


 語調からサリーだと思われる。


「その前にまずはマップ作らないと!」


 さっき買ったナイフとフォークをマップにする。扉につけたらほのかに光った。完了だ。訳がわからなくならないように、今度整理しよう。


「まずは、冒険者登録所に行こう!」


 僕はマップを受け取る。戦士の形をした小さなぬいぐるみだ。なんて高価なぬいぐるみだろう!大金貨10枚の価値があるからな…


 僕は薄く光った扉をくぐる。通路を歩く。扉をくぐる。それを十数回繰り返したところで、扉が粗末な物になり、くぐると壁が積み上げた石になった。多分宮殿を出たのだろう。もしかしたら他から行った方がよかったのかもしれない。

 多分登録所は最初のうちに訪れる場所だから、迷宮の入り口に近い所にあるのかも。ここで変更したら、なんか損した気分になりそうなので、そのまま進むことにした。なんにも遭遇しない。退屈だ。


 扉をくぐる。通路を歩く。それを数えるのが面倒くさくなるほど繰り広げ、やっと到着した。冒険者登録所と書いてある扉についた。


「じゃ、行くか!」


 僕は手を繋いだまま、扉を開けた。


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