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第四十話 ハーフエルフの雑貨店


「帰る前に、ここから扉の迷宮へ行く方法を見つけときたいな」


 町を出るときに、ふと、思い立った。


「そうね、せっかく地下二層に来てるのだから、次来るときショートカットしたいわね」 


 サリーは次また来る気まんまんだな、さっきの精霊女王との事を根に持ってるのだろう。


「マリー姉様、私、地下一層に行ったことないんで、わかんないですわ」 


 そうか、リナも転移してきたから、わかんないのか。


 誰かわかりそうな人。僕の頭に雑貨屋の少女が思い浮かんだ。


「戻りたくないけど、二度手間はやだから、さっき最後に会ったハーフエルフの少女に聞いてみないか?」


「あの、マリー姉様、シェイドさんの部屋に隠れててもいいですか?」


「あたしもそうしたいわ。多分、さっきの女の子に会ったら、恥ずかしくて死んじゃうわ」


「じゃ、サリーは一緒にいこ。恥ずかしがるサリー見てみたいな」


「えー、いじわる…」


「冗談、じゃ、僕とシェイドで行くよ」


 というわけで、雑貨屋の少女に話を聞くために戻ることにした。 



 ◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇



「ちょっと頼みがあるんだけど、一層へ行く道をおしえて欲しいんだ」


 僕は、雑貨屋で気だるそうに店番してるハーフエルフの少女に話しかけた。


「あのー、ここは雑貨屋で情報屋じゃないんですけど…」


 ちゃっかりしてるな、なんか買わないと話すらしないという訳か。


 とりあえず、店に置いてある物を見る。何一つ欲しい物がない。生活必需品の可愛らしいものや、なんかここの記念品グッズ的な物がメインでおいてあるが、だれかに土産物を買って帰るわけでもないので、買う物が無い。しょうがないので、せめて使えるもの、ナイフとフォークのセットを買う。


「高ぇ!」


 つい口をつく。銀貨三枚もした。


「一層へ行く道って、来た所を戻るだけでいいじゃない?それ位もわからないの?巨乳は頭に栄養がまわってないっていうの、フォークロアじゃないのね」


「失礼な奴だな、来た所戻ると10層に行くわ。戻れないし。フォークロアって都市伝説とかの事だろ、人を妖怪みたく言うなや」


「妖怪、おっぱいおばけじゃないの?まあ、それは置いといて、10層からってどういうこと?」


 露天風呂から一層のカジノを通り10層に行った経緯を説明する。


「カジノで精霊女王のマップと交換した人って始めて聞いたわ!本当に10層まで行けるのね、普通は、さざ波の杖とか、死のオルゴールとかと交換するのに」


「多分、それももってるぞ。サリー、シェイドとチェンジしてくれ」


「了解、チェンジしたわ。さざ波の杖と死のオルゴールね」


 中身が、サリーになったシェイドは収納からその二つを出す。


「え、まじ、カジノでどんだけ稼いだの!ということは10層から来たって言うのは信じてもよさそうね」


「そうだな、普通は10層から来たって聞いたらヨタかもって思うよな」


「一層に戻るのは簡単よ、道を真っ直ぐ行って大きな木の中に階段があるわ、けど、話から、あなた達が持ってるマップは、宮殿のカジノと噴水と書庫だけなのね」


「そうだな、あとトイレ、それだけしか持ってない」


「じゃあ、取引ね、あたしが持ってるマップは、ゲートと、冒険者登録所と、武器屋、防具屋、道具屋、宿屋、神殿、銭湯、レストラン、カフェ、宮殿入り口これくらいかな。マップに値段の相場はないわ、欲しい人はどれだけでもお金だすから。それで、マップ一つの金額は大金貨10枚、それか、さざ波の杖か死のオルゴールかあなたのおっぱいを直に揉ませてくれるかよ」


「大金貨10枚は、厳しいから、もみもみも入れて、三つ鍵を交換出来るわけね!」


 シェイドいんサリーは腕を組む。ああ、僕が揉まれるのは確定なのか…


「では、マップ一つだけ、大金貨一枚にまけてあげるわ」


「じゃあ、一個は買って、ゲート、宿屋、冒険者登録所、それとレストラン。この四つでどう?マリーちゃん」


 サリーは僕を見る。異論は揉まれる事以外はない。やむなく首を縦に振る。


 四つのマップを貰い、対価を払う。僕の胸には大金貨10枚の価値があるかと思うと複雑な気分だ。ひとしきり僕は胸をこねくりまわされ、雑貨屋を後にした。


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