第二十九話 水着で訪れる火山エリア
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「ここが地下三層の入り口よ!」
リナが僕達を連れてきたのは、大きな木に空いた穴の前だった。
「ランダムで降りる階段の場所は変わるから、マップがないと、しらみつぶしに探す事になるわ。ここのマップは出口をさす方位磁石よ!」
リナは、小さなオーブに指針が入ったものを見せてくれる。針は穴を指している。草原エリアは広い。これが無かったらどれだけ彷徨うことか?
穴は暗くて、人一人やっと入れる大きさだ。リナ、サリー、僕、シェイドの順番で入る。少し歩くと、ぼんやり明るい螺旋階段にでた。
僕らはそれを降りていく。長い、とにかく長い!グラビティ・ゼロで落ちてったほうが早いのでは?そう思い始めたころ、だんだん熱くなってきた。
「リナ、熱耐性あるのか?」
「はい、大丈夫です。けど、熱いです。汗だくです!」
僕達は汗をだらだらかきながら降りていく。サリーとシェイドも熱耐性もってるから大丈夫だと思うけど、服がみんな貼り付いてて、歩きづらそうだ。
「我慢できん!水着になろう!」
「賛成!気持ち悪くてしょうがないわ」
まずは、サリーとシェイドとリナがシェイドの部屋に入る。リナの水着はサリーのでちょうどよさそうとの事だ。しばらくたって三人が出てくる。暇さえあれば、サリーは服や下着や水着を買ってるらしく、それが役だった。サリーは緑、シェイドはピンクのセパレートタイプだ。今回のはひらひら多めだ!
正直可愛い!
「マリー姉様!胸はちょうどいい位なんですけど、お尻がぶかぶかで脱げそうです!」
リナが水着にケチをつける。黄色がメインの花柄の水着で、リナにとても似合っている。僕はしばらく見惚れてしまった。パンツは紐で縛るタイプなので落ちはしないと思うが、実際ゆるそうだ。
「ちょっと、それってあたしがデブみたいじゃないの!文句があるなら、脱ぎなさいよ」
「それもいいわね。マリー姉様に私の裸見て欲しいし」
「だめ!それはだめ!しょうがないわ。脱がないで!」
リナ、強い!
サリーを手玉にとってる!
次は、僕がシェイドの部屋にはいる。サリーがついてきて僕に水着を渡す。
「サリー、いくつくらい僕の水着もってるのか?」
「うーん、10着以上は準備してるわ!オーダーメイドで少し高いけど、マリーちゃんすぐ下着や水着破くでしょ!」
「かたじけないです…」
僕はサリーに頭をさげる。正直助かる。
小休止して、冷たいお水を飲んで、また階段を下る。滑らかな石の壁だったのが、ごつごつした削り出したような岩の壁に変わる。
しばらくすると、僕達は、洞窟のような所にでて、そこを歩いていくと、光が見える。岩の裂け目のような所からやっと外にでる。ゴツゴツした大小の岩が積み重なった所だ。とても熱く、耐性がなかったら数分で動けなくなるだろう。
地下三層、火山エリアに僕達は足を踏み入れた。みんな水着で、緊張感は皆無だ。
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