第二十五話 再会の約束
「本日は、迷宮都市最下層にお越し頂きまことにありがとうございます。皆様がカジノでご利用いただいたお金は、迷宮都市の更なる発展のために使用させていただきます」
女王の声が部屋に響く。そうだ、なんだかんだでざっくり大金貨100枚以上みんなで使っている。ぼったくりもいいところだ。少し腹が立ってきた。もう少し懲らしめても良かったかな?
「つきましては、皆様の御用がお済みになられた暁には、ぜひ、迷宮都市の正規の攻略を望みます。その際、もし、ここまでまたお越しいただけたら、精霊女王の名にかけて出来うる限り最大の誠意をもって、皆様の望みを叶えようと思います!」
なんか女王の声に力が入っている。
「今度は、大金貨千枚位は貰うわよ!」
サリーだ。まだ、たかる気なのか?
「それ位お安い御用ですわ!攻略出来たらですけどね!クスクス!」
女王は明らかに挑発してる。そっか今回の復讐したいんだろな。
「俺の妾になってもらうぞ!」
ギル王子、まだ諦めて無かったのか?
「妾は難しいですけど、一夜を共にするくらいは私の夫を倒したら、考えますわ!」
「今すぐ、夫をだせや!ここで戦ってやる!」
「その前に、迷宮都市を攻略出来たらですわ!」
女王がやんわりいなす。王子は絶対挑戦するなこれは!
「おいおい、いいのか女王!こんどはがちで裸踊りなどしてもらうことになるぞ?」
「そうっすよ!つぎは本気で舐めるっすよ!」
「アナ!マグロ!ギルティ!!」
『あいあいあいあーっ!』
ギルティ君が右目と左目でアナとマグロにビームを放つ!器用だな、そんなことも出来るのか!
ぶちっ!
なんかが切れる音がした気がする!
「おう、裸踊りでもなんでもやってやるわ!おら、ガキ共全員まとめてかかってこいや!人が動けん事をさいわいに好き放題しやがって!今は戦えんが、次は全力で迎えうってやる!戦争じゃい!お前ら全員迷宮都市が全力をもってぶっ倒してやる!」
あ、ぶち切れた!
まあ、普通そうなるよね!
女王は温厚な方だとおもう。
「ほう!やる気か!戦神降臨90%」
アナの体が金色の光につつまれる。
「今は、戦う気はないわ!また、今度!」
僕達、一人一人の足元に魔方陣が出現する。いつの間に魔法を準備してたのか?
視界が暗転し、辺りが草原に変わる。
目の前に見慣れた建物がある。孤児院だ。その建物は修復されていて、崩落しているところはない。囲む外壁も白亜の傷一つないものに変わっている。懐かしさが僕を包み込む。
「何か来る!戦闘態勢を取れ!」
アナが叫んだ!
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