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第十九話 螺旋階段


「今日は私がパーティーリーダーだ!」


 アナがどやる。頭の中はおいといて、正直格好は人が見惚れる位だ。白いワンピースの上から、要所要所を覆った白い鎧を纏っている。白地に裏が赤のマントを羽織っている。姫騎士、それがアナの二つ名だが見た者がそういうのも頷ける。


「まあ、いいだろう!」


「いいんかい!」


 王子の言葉に僕はつっこむ!

 王子はと言うと、ヘルメットを外した重騎士スタイルだ。青いゴツイ鎧の上から赤いマントを羽織っている。


 正直格好いい!


 めっちや強そうだ!


 あと、モモさんは王子より重厚な顔も覆った黒騎士スタイル。この時は話さないそうだ。パーティー間では話せない設定で押し通してるらしい。上からは黒地に裏が赤のマントを羽織っている。お気に入りの鎧は壊れてしまったので、予備のプロトタイプだそうだ。


 そして、サリーは白い金刺繍の施された、フード付きのローブに、白地に裏が赤の、マントを羽織っている。シェイドは、サリーとお揃いの黒で、僕の影に入っている。


 僕はと言うと、そんなかっけー装備もってないので、安定のゆったりした白のワンピースだ。あと、ギルティ君。僕だけ完全私服だ。


 三人娘は首から金の冒険者認識標をかけている。王子は鉄の認識標だ。そして僕は木!一人だけ、首から民芸品をかけてるみたいだ。


「なあ、アナ、初心に帰ったつもりで、たまには、木の認識標つけてみないか?茶色好きだろ!」


「マリーちゃん!偽装は罰金よ!お金いっぱい使ったでしょ!」


「冗談だよ!けど、僕だけしょぼいの納得いかないな…」


「はいはい、帰ったらランク上げましょうね!」


 サリーに頭をぽむぽむされる。


 精霊女王のとこにはこの5人で行くことにした。後のみんなはシェイドの部屋で待機してる。僕の視点で外を見てるはずだ。


 アナに、マップを渡す。可愛い王冠をモチーフにしたペンダントだ。


 扉をくぐる、歩く、扉をくぐる歩くを延々と繰り返す。


 そして、螺旋階段にたどり着く。人一人しか通れないような細い階段だ。


 アナが降りてみんなそれに続く。長い。降りても降りても階段。少しづつ目が回ってくる。疲れか緊張か誰も話さない。小一時間位降りたのではないだろうか?やっと階段が終わり、小部屋に出る。


 僕達の目の前に金で縁取りした大きな木の扉がある。多分この奥が女王の部屋なのでは?


 アナが振り返る。みんな頷く。


 アナは勢いよく扉を開けた!


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