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第十三話 噴水の底の鍵


「僕とマグロと王子とシャルで迷宮探索して、あとのみんなは、ここで有益な本を探してて欲しい。ここのマップは持っていくから昼までには帰ってくる!」


 みんなに説明したあと、サリーの所に行く。


「僕の変身についてのものも探してて欲しい…」


「わかったわ!任せて!」


 サリーに耳打ちする。



 軽く朝食をとって、僕達は二手に分かれることにした。黒ベルに会っても大丈夫なメンバーで戦力的にも十分だろう。あと、影の中にはシェイドに待機してもらっている。なんかあってもこれで対応できるだろう。


 書庫の扉を出て、適当なものがなかったので、銅貨を幾つか扉にあててマップにした。手近な扉を開けて入って、マップを手に進むと、光って見える扉を見つけて入ったら、すぐに書庫に戻れた。これでいつでも戻れる。


「王子、この中では王子が一番近接戦に強いから先頭をお願いしたい。行くとこも解んないから、好きに進んでくれ!」


「任せろ!人の上に立つ者の幸運を見せてやる!」


  

 ◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇



「こううんじゃなく、ここでみれるのはうんこですね!」


 誰しも頭をかすめた事をマグロは口にする。ギルティではなかったみたいだ。


 王子は速攻トイレを引き当て、僕はマップをつくる。ある意味とても幸運だろう。


 僕達はあてもなく彷徨う。そういえば黒ベルに会わない。


 次は噴水を見つけた。これは大きい。マップを作る。しかも、噴水の底に鍵を見つける。これはマップなんじゃないか?


 鍵をもって歩くと果たして光る扉を見つけた。マップだ!


 一旦みんなと合流するために書庫に戻ることにした。


「噴水の底にあったってことは、役立たないものなんじゃないの?」


 サリーが鍵を見つめる。錆びてないから比較的新しいものだ。


「いや、気付かず落とした可能性もあるはず。とりあえず行こう」


 書庫にいたメンバーをシェイドの部屋に入って貰って僕達は出発した。


 光る扉を次々とくぐり抜ける。通路も長い。何処に行くのだろう。誰にも会わないし、生き物の気配も全くしない。


「なあ、マグロ、みんなどうしてるんだ?牛男とか、リナとか、子供たちとか?」


 マグロは少し考え込む。


「みんな元気っすよ、母上から口止めされてますんで、今はあまり言えませんけど、孤児院は地下二階にあるっす。今ここは、アンデッドハザードで、地下一階以外は大変みたいっす。外との入り口は露天風呂以外は閉じてて、あたしも露天風呂から聖都にむかったっす」


 いろいろ、たわいない話をしながら歩き、やっと少し豪華な扉の前に着く。


 僕は迷わず扉を開けた。


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