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第十二話 しばしの別れ


「本当は多分、母上はマリー様に来て欲しいと思ってるとは思うのですが、そこは任せると言ってたっす!ゴールドクラスの三人の内一人は来て欲しいそうっす!」


 以外に注文が多いな。よく考えろ、ベストな選択を。


 まず、金カブ、イカ、魔神はなしだな。魔領にいけなくなる。したがって、魔神の主の王子は無し。


 そこで、まずは、僕が行くかどうかだ。僕が行くとシミュレートしてみると。まず、僕が行く。それなら多分僕たちの中で一番汎用性が高いのはサリーなのでサリーも連れて行く。サリーとシェイドは一人になれるらしいから、二人で一枠で行けるからな。そして、モモさんを連れて行くだろう。大量破壊兵器だからな。あと一人はアナかアルスで、仮にアナを連れて行ったとする。残るのは金カブ、イカ、ウニ、マグロ、アルス、王子、じじい、魔神になる。じじいと王子にしきって貰って魔神の城にいって、魔道具に魔力を補充して、あ、魔力補充できない!と言うことは、僕が行ったら、四人以外は魔領に行けなくなる。これはまずい、最大戦力で死王を叩くという、最初のプランが破綻してしまう。


 従って僕は行けない。


「僕、金カブ、イカ、魔神、王子は残留確定だ。魔道具に魔力を注いでそのあと魔領に行くために。先に母さんたちの所に行きたい希望者はいるか?手を上げてくれ!」


「僕、行きたいです!タコが心配なんで!」


 ウニが志願する。ウニとタコとはもともと仲間だから心配なんだろう。


「俺も行きたい!冒険者だからな!任せろ!」


 アルスが僕の方を見ていう。もしかして、僕が誰を行かせようか迷ってたのに気付いたのか?


「私も行こう!騎士だからな!」


 アナが立ち上がる。


「アナは残って、騎士だからマリーちゃんを守ってね。私が行くわ!多分必要なのは大量破壊能力!私が適切よ!」


 モモさんが立ち上がる。赤の水着姿が眩しい。


「じゃ、あと一人はわしじゃな!回復魔法使える奴おらんじゃろ、マリー、行く前にわしの杖の充電頼めるか?」


 学長が魔法の収納から出した杖10本に魔力を込める。魔神が寄ってきて、興味深そうに見ている。そのうちの一本を手にする。


「馬鹿な!百人力の杖が満タンになってる。これは文字通り百人分の魔力を蓄える神々の武器だぞ!」


「魔神、今ごろ気付いたの?マリーちゃん、多分数百人分の魔力はあるわ!」


 サリーがどやる。


 魔神はもう一本手にする。


「不滅の盾エターナル・シールドの魔法の杖!これも神器だ!それだけじゃない、完全回復に蘇生!じじい、お前何者なのか?」


「わしはガンダーフ魔道学園学長、ムラク・ガンダーフ!一応人間の中では当代一の魔術師だ!」


 おお、学長凄いんだな!


 学長は胸をはるがふんどし一丁なので、残念な事にただの変態にしか見えない。


「マリー、俺を残すのは魔神に言うことを聞かせるためだろ!モモは行かせるな、俺がいく!転移して魔領に入ってから、指輪を使えばいいだろう!」


 王子はそう言うと、指輪を一つ掴む。


 アルス、ウニ、学長はマグロに指輪の使い方を聞いて指にはめている。あと一つの指輪は保留で王子が持っている。三人とも戦闘体勢に着替えている。ゴールド三人娘の誰かを母さんは欲してたみたいだけど、アルスと学長がしっかりその代わりを果たしてくれることだろう。


「じゃあ、頼んだぞ!」


「任せろ!」


「先にまってます!」


「任せるのじゃ!また会おう!」


 三人の姿がかき消えた。


 大丈夫だと思うけど、僕たちもできるだけ早く合流しよう。



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