第四話 川辺のマーメイド
「準備が終わるまで、泳いでていいぞ!」
赤毛に赤いブーメランパンツの王子がかまど的なものを石を組んで作っている。なんか手元が覚束ない。王子ぶきっちょだなあ。
「かぁーっ!王子は下手っぴじゃのう!こういうのはじじいに任せるんじゃ!」
学長がせっせとそれを手直しをしていく。逆にじじいは手慣れている。アウトドア好きなのか?魔道士なのでインドア派かと思ってたが。
「ひゃーっ!ちべたい!」
僕は浅い所で足だけ入れている。川の水って冷たいよな。僕は今白いフリフリのビキニを着てる。こういう水着は個人的には好みだ。着てる女の子はそれだけで何割増しかで可愛く見えてしまう。悲しい事に着てるのは僕なのだが…
何故かサリーが用意してくれるのはこういうのが多い。ちょっとロリなのが。
「マリーちゃん!カニよ、カニよがいるわ!」
サリーが沢ガニを見てはしゃいでいる。可愛い奴だ。
安定の緑の水着を着ている。心なしかサイズが少し小さい気がする。中身がこぼれてしまいそうだ。目が釘付けになってしまう。
「サリー、いつも緑だけど、そんなに緑が好きなのか?」
水着を見てましたアピールをしてみる。決して胸を見てたんじゃないよ!
「ん、緑にピンク色って映えるでしょ!」
「だから、シェイドはピンクなのだ!」
サリーの横で、シェイドが石に座って水を蹴ってる。こっちも素晴らしい。
「シェイド、川始めてなのだ!」
「私も、始めてです!水って流れるんですね!」
金色の巨大カブトムシの化身シャルは黒の水着だ。サリーのお下がりらしい。背徳的な空気をぷんぷん醸しだしている。見てはいけないと思うのだけど、ついつい見てしまう。僕は決してロリ好きではない!はず…
モモさんとアナは競って泳いでいる。モモさんは赤のビキニ、アナはいつも通り紺色のスク水だ。
僕はしばらく、美少女たちを目で堪能してた。
眼福だ!
やっぱり女の子最高!
サンドリバーでの地獄な光景を、記憶の彼方に追いやる。
「燃えろ俺の心!ファイアー!」
王子がなんかハイテンションで薪に火をつけている。嫌な事に盛り上がった気持ち悪いブーメランパンツが目に入る。ん、今、手から炎が出たような?
「おお、さすが王子ですな。無詠唱で魔法も使えるのですな」
王子と学長も盛り上がってる。けど、贅沢な組み合わせで準備してるな。二人とも国のトップだよな。
その後ろでは、イカとウニが食材をカットしてる。このメンバーだと、二人とも影が薄い。僕が男に構ってないのもあるけどね。
「おう、もう準備できるぜ、食うぞ!」
王子が手を振る。男手もたまにはいいな。いつも調理は僕担当だから。
みんな集まってくる。よし!食うぞ!
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