表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

278/404

第九話 サンドリバー会議


「と言うわけで、魔神さんは、サンドリバー裸騎士団の参謀になった!」


 僕は今回のあらましをみんなに説明した。学長、王子、サリーとシェィド、モモさん、アナ、サクラ、騎士団長、それに魔神がサンドリバー王城の会議室みたいな部屋のテーブルについている。濃い顔ぶれだな。


「おい、マリー、訂正しろ!重騎士団だ裸騎士団では無い!」


 王子が立ち上がる。いちいち大げさな奴だ。


「お前たち、最終的にはいつも脱ぐだろ。鎧要らないんじゃないのか?結構、金かかるだろ」


「それは、いい案ですね。王子、サンドリバーは今、お金あんまりないのですから」


 ゲイボーイのサクラが帳面を見ながら言う。こいつ番頭もしてるのか。 


「マリーも、いつも脱ぐよな。お前も服いらないんじゃないのか?」


 アナの一言で、王子、学長、騎士団長が僕の方を見る。何を期待してるんだ?脱がんぞ!


「アナには言われたくないな。お前こそすぐ脱ぐだろ!」


「私は大丈夫だ!基本的に女の子の前でしか脱がない!」


「あのー、服の話は今度ということで、話先に進めませんか?」


 魔神さんが低姿勢な発言をする。


「お前、変わったな」


「俺より弱いのは、お前と、サクラさんと、爺さんしかいないと思われる。俺は強い者には従うのだ!それが魔族!」


 僕の問いかけに魔神が答える。卑屈きわまりないな。伝説の人のはずなのに。


「それで、まずはリザードマンはどうするんだ?」


 僕は魔神に問いかける。


「あいつらは、二匹のドラゴンに悩まされてて、それを従えた。俺に従ってた訳だ。よって今は我が主ギル王子の配下になるだろう。北の湿地帯にいつもは住んでる」


「解った、リザードマン全員、今日からサンドリバーの国民として迎える!追って挨拶にいく!」


 ギル王子はまた立ち上がり拳を握る。なんかウザいな。


「それで、我が主、いつから世界征服に乗り出しますか?」


 でぶ魔神は首だけ動かして王子を向く。


「世界征服!今の所は興味ないな。それよりもまずは、世界最強!今度の武術大会での優勝だ!そのためのインフラにまずは力を貸せ」


「おお、さすがは我が主!まずは世界最強ですね。一日もすればゴーレムたちの充電が終わって、作業をさせる事が出来るでしょう。もともと農業用ですし」


 農業用にしてはゴツかったな。趣味か?


「それで、魔神殿はゴーレムをつくれるのですか?」


 学長のじいさんがキラキラした目で魔神を見ている。でぶ専なのか?


「ああ、得意分野だ」


 それから、しばらく魔神とじいさんは僕たちには訳の解らない、魔法の話で盛り上がった。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ