第七話 お宝買い取り
「このクラスのものでしたら、鑑定が大金貨1枚になりますがいかがいたしましょうか?」
受付のお姉さんはにこにこしている。
僕たちは、ダンジョンからあがって、中地下1階で送還のブレスレットを返却し、宝物鑑定買い取りのカウンターに来た。例の黄金色のポーションを出した所だ。
「鑑定だけで、大金貨1枚!」
サリーが目を見開く。僕も高すぎると思うがそれだけにいいものなんじゃと期待が高まる。
「お願いします!」
僕は収納から大金貨を出して渡す。
ブツを持ってお姉さんはカウンターの裏の暖簾の奥に引っ込み、しばらくして戻ってきて、僕に薬を返した。
「おめでとうございます。これはソーマですね。飲むとたちどころに全ての傷を癒す薬です。買い取り額は大金貨20枚ですね」
僕はみんなを見渡す。全員すぐに力強くうなづく。
「買い取りでお願いします!」
つい、声に力が入る。
僕はお姉さんに薬を差し出す。
「ダンジョン税を差し引いて、こちらが代金ですね」
僕はトレイに乗せられた大金貨18枚を受けとった。
良かった有益なポーションじゃなくて。回復系なら十分間に合っている。
シェイドがおしっこみたいと言った薬を飲みたく、飲ませたくない。
隣にアンブロシアを置いたら地獄だな!
鑑定料の1枚を僕が貰い、あと17枚。みんなで3枚づつ貰い、残り2枚はパーティーの共用財産にする事になった。管理はサリーでパーティーで必要なものに使うことになった。
「今日は肉!肉食べたい!」
アナが吠える!
今日の所はアナに賛成だ。
懐があったまったので、僕たちは小学部でウニを捕まえて、モモさんの実家でイカを回収して、焼き肉屋に向かった。
モモさんのお姉さんのクレア先生と、妹のロロもついて来たが今日は大盤振る舞いだ。みんなで楽しい豊かな食事をとって、その後サリーの部屋に戻った。
サリーと二人っきりだ。なぜなら、これから魔法の練習だからだ。
「ピュリファイ!」
うん、成功だ!
サリーの作ってくれた、共通語で書いた呪文のメモを読んで何とか浄化の魔法を発動させた。暗記するまでカンニングが必要だけど、これでいろんなものを綺麗に出来る。
大いなる進歩だ!
水着のサリーとシェイドと一緒にお風呂に入って、二人と一緒に寝ることにした。
今日も疲れた。おやすみなさい!