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第七話 重騎士砲集中砲火


「我が鉄の盾騎士団の仲間たちの無念!今、俺が晴らしてみせる!最新鋭の鎧!青い彗星の力とくとみよ!」


 ギル王子が大見得をきって槍を構える。兜越しで見えないが、かなりのどや顔でも放ってるのだろう。


「3・2・1・ファイヤー!」


 背中をタッチして重力をカットしてやるが、王子は飛ばない。


「口上長いわ!早く飛べよ!後がつかえてるんだから!」


 僕は急かす、もしかしてびびってるのか?


「待て!まだ言いたいことが!」


「くどい!さっさと飛べ!3.2.1!ファイアー!」


「ドッセーイ!」 


 さすが王子!


 華麗に飛び立つ!


 あさっての方に!


「「マリー殿危ない!」」


 僕の前にわらわらと騎士たちが現れて、壁を作る。王子に気を取られた隙にドラゴンが火球を吐いたみたいだ。巨大な火球を盾で受け止め散らしていく。す、凄い、1人うちに欲しい。


 空を見上げるとドラゴンがこちらを向いている。赤い巨体に巨大な羽を生やし羽ばたいている。その口が開き、沢山の空気を吸い火炎を吐き出す。僕はどうにかかわすが、何人かの騎士は巻き込まれ、吹っ飛ばされる。次はこちらをめがけて火球を吐きながら飛んできて、また上空へ戻る。


 その爆撃をドラゴンは繰り返す。空を飛べる優位性を熟知した戦い方だ。知性はないけど、知恵はあるな。


「マリー!引きつけて撃て!」


 青い鎧の王子が復活して超高速で駆け寄って来る。


「「マリー殿は我らが守る!」」


 重騎士たちがドラゴンと僕の間に壁をつくる。


 ドラゴンが爆撃するが、僕に向かってくる火球をことごとく騎士たちが受け止める。


 ドラゴンの巨体が近づいてくる!


「今だ!いくぞ!」


「グラビティ・ゼロ!」 


「ダァーーッ!」


 気合と共に飛び立った王子は翼に体当たりするとそこにしがみつく。上空に戻った竜はその異物が気持ち悪いのか、羽ばたいて落とそうとする。


「マリーさん!今だ!我らを放て!」


 団長が、駆け寄って来る。僕は周りの重騎士たちをつるべ撃ちまくる。


 距離が近かったおかげで数人の騎士は翼の皮膜を貫通する。ドラゴンの高度がおちてくる。


 駆け寄って来る騎士たちを撃ちまくる撃ちまくる!


 ドガッ!ドガッ!ドガガッ!


 どんどん鈍い音をたてて重騎士たちが命中していく。


 重騎士が命中する度にドラゴンはバランスを崩し、高度が下がり、狙いもつけやすくなり、主に王子が張り付いてない竜の右の翼を集中的に狙う。1人の重騎士がうまく翼の根元の骨をへし折り、ドラゴンはきりもみしながら落ちてくる。


 ついにはドラゴンを地上に引きずり落とした!


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