第六話 武装戦士たち
「あらかた、弓持ちのスケルトンは倒したけど、時間が無いかも!私は後ろ、モモは右手の玉を破壊する!マリーちゃんとロロはここで迎撃!」
先生は浴槽から飛び出す。
「ドレス!来い!千人剣」
先生が着地するときには、その体は白銀の鎧に覆われていた。左手には大きめなカイトシールド、右手には長めな黒い剣を装備してる。
「先生!かっこいい!」
僕はエールを送る先生は剣を上げると、突っ走って行った。
「いいなぁ、あの鎧装着の魔法!僕はいつも裸同然だからな!」
「サンドリバーに売ってるわ。高いけど。今度行こう!じゃ、いくよ!」
モモさんも浴槽から飛び出す。
「ドレス!」
ズシーーン!
モモさんが着地すると、地響きがした。
黒い厳ついヘビープレートメイルに両手に鉄のハンマーを持っている。
「モモさん!やばい!かっこよすぎ!」
僕はモモさんにもエールを送る!
モモさんは両手を上げると、重装備を感じさせない走りで消えてった。
「ロロ!お前もいけよ!」
僕はロロを見つめる。こいつは何をだすのか?
「え、何いってる!僕は鎧もってないよ!」
つまんねー奴だな!
「じゃ、とりあえず、なんか芸しろよ!下品なのはお前も一応女の子だから無しだ!」
こいつはエルフ臭がするので、一応くぎをさす。特に胸がエルフっぽい!
「何言ってる?お前は僕に何を求めてるんだ!お前こそ何が出来るんだ!」
「しょうが無いな!グラビティ・ゼロ!」
僕は寒いけど、お風呂の水面に立ってみせる!
「それで?」
「それでって、すごかねーか?」
「なんの役にたつんだ!」
ロロがこめかみを押さえて言う。
「う、あと、回復魔法つかえます!」
「要は、お前戦闘能力ないんだろ!」
ロロが怒鳴る!
「怒らなくってもいいんじゃないか?僕は癒し担当者だし、戦いでも実生活でも…」
ガシャン!ガシャン!
遠くから、完全武装のスケルトンたちが歩いて来てる。
「キャー!お前なんとかしろよ!」
「ローズちゃん!可愛い悲鳴いただきました!」
「ふざけるな!やっつけてこい!」
「ロロ!お前こそ行けよ!寒いだろ!」
僕達は不毛な言い争いを続けた!
スケルトンがわらわら近づいて来る!