第九話 聖女カチコミする
「責任者に会わせてくれ!」
僕は中に入るなり大声で叫ぶ。
店内は薄暗く、幾つものテーブルがあり、それにL字型のソファがついてる形だ。こんな時間なのに客も入ってる。
「おう、姉ちゃん来たのか!」
昨日のスキンヘッドだ。
「ここは、大声出すとこじゃねーよ、こっちに来い!」
スキンヘッドにナビられて、奥の方へ行く。その一番奥の個室に案内される。
ハゲがドアを開けると、太った気持ち悪いおっさんがソファに座り飯を食ってる。その横にはボディガードと思われる黒スーツの男が挟んで四人立っている。
僕は部屋に入りデブの前に座る。隣に牛男とベルも座らせる。牛男も座らせたのは、お前らごとき座ってても楽勝!という挑発だ!
「何勝手に座ってやがる!そのお方がだれだ…」
「知らん、僕はこいつの部下ではないから対等だろう?」
ハゲの言葉を遮り、僕はゆっくり言う。
「お前が、責任者か?サンマルコ孤児院と、そこのシスターから手を引け!条件を言え!」
ドンッ!
僕は手を頭の後ろで組んで、足をテーブルに投げ出す。パンツは見えてないはずだ!
ボディガードっぽい黒服たちが、腰に手をかける。武器でも持ってるんだろう。
「まて、まて、威勢のいい嬢ちゃんだな!」
デブが食うのを止めて話し始める。
「ダン!話せ!」
デブはまだ食い続ける。
「はいっ!」
ハゲが前にでる。どうでもいいが、ハゲはダンという名前なのか。
「お前たちはシスターの借金大金貨10枚は返したが、後はシスターはここで働くと言う約束をした。その契約の違約金で大金貨10枚払え!それと、シスターの初仕事はもうこのお方に大金貨3枚で売ってる。その対価も払え!」
ハゲは僕たちにむかつく笑みを浮かべ言う。見くびるなそれ位払える。僕は肩にかけたポシェットから、お金を出してテーブルに置く。大金貨、ハゲに10枚、デブに3枚だ。
ハゲは受け取るがデブはお金を受け取らない。
デブが食うのを止めて話始める。
「わしは、シスターの初仕事を買ったんだ。同じものを用意しろ。飯を食わせて前みたいにべっぴんになったシスターを裸にして縛って、嫌がり泣き叫ぶのを大勢の前で犯しまくる。これと同じものが用意出来ないなら、大金貨百枚払え!」
おお!汚れ理論!理不尽甚だしい!大金貨3枚を大金貨百枚にすり替えやがった!
さすがに大金貨百枚は、用意出来ない。
僕は大金貨3枚を取りしまうと、デブに指を突き付ける。
「わかった!僕が代わりにしよう!孤児院とシスターには金輪際かかわるなよ!」
『エエーッ!!』
牛男とベルが叫ぶ!
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