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第十五話 聖都に向かう


 アナとモモさんは、一足先に聖都に帰ることにしたそうで、僕たちは、二人を見送った。少し寂しい。また会える筈だけど。


 僕たちは、牛男とベルのダイエットが終わったら聖都に向かう事にした。


 アルゴノートの迷宮にも行きたい所だけど、僕達三人はバランスが悪すぎる。レンジャーとかスカウトという、迷宮探索のプロを探さないと厳しいだろう。これは聖都で探そう。


 僕は胸にギルティ君を抱え、いつも牛男と一緒にいるようにした。安全確保のためだ。


 キラに戻った時は、ベルを目隠しして、ばれないようにしながら、出来るだけマリーでいるようにした。


 なぜならば、僕には夢がある。女風呂に入るという。ベルにばれたら実現不可能になる気がする。


 二週間で牛男とベルのダイエットが終わった。採取系の依頼を受け続けたおかげで、お金は使ってない。


 僕たちは、聖都に向かう。みんな町の事を開拓町と言うので、僕はこの町の正式な名前を知らない事に気づいだ。気になるので町を出るときに門番さんに町の名前を聞いた。ガンデュームと言うらしい。


 僕たちは、ガンデュームを、後にした。


「丘をこーえゆこーよー!♪」


 僕は歌いながら、ぶんぶん腕をふる。右手には牛男、左手にはベルと手をつないでいる。


 牛男はダイエットに成功し、まるで、東方の金剛力士像みたいだ。ダボッとしたパンツにタンクトップ右手には巨大な斧を持っている。斧は、冒険者ギルドにモモさんが確保していたのを引き取った。今の牛男を見て襲いかかってくる馬鹿はいないだろう。


 ベルもダイエットに成功し、超絶美少女スタイルだ。もう、慣れたので余り緊張しない。ツインドリルをふりふりしている。


 僕たちは、聖都まで歩いて行くことにした。多分三日ほどかかるが、木があればベルハウスもあるし、僕の収納があるから飲食には困らない。


 ちなみに、ベルの使える魔法は確認している。


 まずは、水を出す魔法と、着火する魔法、便利だ。あと、アンブロシアとグラトニーと無生物の分子分解。それと蒸かし芋召喚。要は役立たずだ!けど、徒手空拳では僕よりも強い!バフが出来る武闘家と言った所か。


 当然牛男はめちゃんこ強い黄金認識標の冒険者を片手であしらう位の戦闘能力と、瞬間再生!チートだ!


 僕も当然レベルアップした!目を開けてお風呂に入れるようになった。初めて僕の体を見た時にはぶっ倒れたが、二週間の修業の成果で横目で見ても大丈夫くらいに成長した。


 あと、攻撃手段も手に入れた。ギルティ君としっかり話し合い、魔力を分けてあげる代わりにビームを放って貰える位仲よくなった。エッチじゃないシチュエーションでも、僕が『ギルティ!』って叫んだらビームを出してくれる。ギルティビームは常人が気絶するくらい痛い。痛いだけだけど。


 街道をてくてく歩いて行く。先に10人位の人影が見える。馬車が三台見え、その前におもいおもいの格好で立ってる。うんこ座りとかしてて遠目にもチンピラ臭がする。近くに寄るとモヒカン集団だった。


「ヒャッハー!持ち物すべて置いていきな!」


 僕たちの前に立ち塞がる。馬鹿発見!


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