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=SOUL REMAINS=  作者: コルクカーネル
2章 次への準備
9/20

9話 レベルボーナス

最初はライム視点ですので気を付けて下さい。



   「...来ねぇなぁハント まさかもう嫌になっちまったのか?昨日、いきなりアイアンストーンと戦わせたのが不味かったのかなぁ でもなぁ特に怯えて無かったし 最近上達したから楽しそうに剣作ってたしなぁ」


 実際、ハントの鍛冶の腕は、既に一般の鍛冶士と比べても遜色ない程上達している。1ヶ月でここまで上手くなったのも、ライムの教える才能と、ハントの鍛冶の才能が合わさった結果であり、双方が努力した成果だ。


 「まぁいい 俺は元から来る者拒まず、去るもの追わずの精神でやってんだ」


 そんなことを言いながらもライムは外に出てハントの家の方角を確認する。やっぱり来ていない。と何かを発見する。


 「なんだ?これ」


 そこには拳大の石ころ?と言うよりは黄魔法で作った土塊だろうか。ライムはハントが黄魔法を扱える事を知っている。そしてハントが言っていたことを思い出す。


 〔もしも何か理由があって行けなくなった時は、黄魔法で作ったアースボールを師匠の家の前辺りに飛ばします。中には手紙を入れています。読んでください。急いで書くかも知れないので、言葉の意味を安直に捉えず、2度、3度と考えてから動いて欲しいです。〕


 直ぐに、アースボールを愛用のハンマーで割る。予想通り、中には白い手紙が入っている。ライムは早速読む。


 [しばらくはそっちに行けません。聞きました。ですが僕はあなたを嫌いになってません   出来の悪い弟子より]


 しばらくそっちには行けない。聞いたらしい。多分俺がこの村から避けられている理由をだろう。嫌いになっていないのは、この村の住人じゃないからか、この村に染まり切っていないからだろう。ああそうだ。俺は、苦しみに負けた。苦しみに負け、復讐に走った。ここまでしか覚えてない。嫌、なかったと言うべきだろう。それがここ最近。乗っ取られていた記憶を全て取戻してしまった。それからはもう毎日の様に見る悪夢。自分が魔法剣と称し、魔剣を作り、渡す日々。そして壊れて行く村人と自分の精神。この村とこの村の人が大好きなライムにとってはまさに悪夢だろう。


 「...はぁ。」


 その風景を思い出し、また溜息。最近人のいない所では、口を開けば溜息。そんな状態だ。こんなんじゃ駄目だ!と気合いを入れ直しても、自分に対する露骨な嫌がらせを見ると、つい、出てしまう溜息。もうこの村から出ようか?そう思う。ハントにまで迷惑がかかる前に。

 記憶を取戻してから、何度も行った作業。荷造り。慣れた手つきでそれを行い、考える。


 「はぁぁぁぁ...気持ち悪い。」

何時もなら、大好きな、嫌もう何故やっているのか分からなくなってきた鍛冶に没頭するのだが、もう ハントの弟子卒業用の全く害のない魔法剣マジックソードも作り終えてしまった。やる気が起きない。


 そうやってライムは新しく飛んできたもう一つの手紙には気付くことなく、寝込んでしまった。





ーーーーー


 俺は昨日、師匠に2つの手紙を送った。1つは師匠の元へ当分行けないという通達。2つ目は、今日一緒に外で狩りをしながら話そう。と言う手紙だ。


 送った手紙通り、俺は近くで狩りをしていた。レベル上げと平行して、新しい魔法の開発をしていた。その名も[〇〇ウェアソード]序に、〇〇アーマーの名前を[〇〇ウェアアーマー]にした。

 〇〇ウェアソードとは、今の脇差の攻撃範囲の狭さを、カバーする魔法だ。この脇差をオーラで覆い、そのオーラを属性魔法に変換する。そんな魔法だ。オーラを纏っているだけなので、伸縮自在だし、切れ味だってバツグンに増す。最大射程距離は今はまだ3mといったところだ。序に訓練して、剣に纏ったオーラから、ウィンドボールやウィンドアローは出せる様になった。

 そんなことをしていると、ギルドカードのジョブの欄が[魔法剣士]に変わっていた。割と嬉しい。そして剣先からのオーラ抽出は集中が必要だったためか、精神力がまた上がった。まだまだ強くなれると言う証だろう。


 「それにしても師匠。遅いなぁ...」


 辺りを見回すがいるのは、ブルースライムとマジックプラントのみだ。師匠の姿は無い。


 「師匠。狩り嫌いなのかなぁ?」


 そう言いながら、周りのモンスターを一掃する。1体のモンスターの死骸が何か光っている。あれはマジックプラントだ。

 「レアドロップ!?」


 しばらくして、見てみると花びらが落ちている。鑑定、鑑定っと

 [鑑定結果   マジックフラワー 効果 すり潰すと一滴の雫が出てくる。それには、体力200回復と状態異常回復の効果がある]

 つ、つぅよ...チート回復だろ...まぁ大事に持っておこう。ピンチの時に噛めば、回復出来るな。 [アイテムボックス]っと OKOKちゃんと閉まった。まだ容量はありそうだな。

 「気分が良いからもう一体!」  [ウィンドボール]


 ダガァァン! 魔力を込めすぎたようだ。オーバーキル。


 〔タラン、タンッ〕


 「おっ!とうとうレベル10!よしよしステータス。Fairy Dungeonの時は確か、レベル10ごとにステータスに10パーセントボーナスがあったからな!」


==========


ステータス

Lv 10


体力 44/44(+4)

精神力 198/198(+18)


攻撃力 28+28+2<58>

防御力 33+2+3<38>

魔力 59+0+5<64>

脚力 49-1+8+4<60>


固有スキル 思考 Lv 1

スキル 鑑定 言語理解 赤魔法 青魔法 緑魔法 黄魔法 生活魔法 治癒魔法


==========


 やっぱり、能力の低い所はあまり変わらないが、能力の高い精神力何かは凄いことになっている。

 「あ!忘れない内にステータス振り分けもしないと!」


[ステータス振り分け] 残り 2

体力 +2  -

精神力 +   -

攻撃力 +   -

防御力 +   -

魔力 +   -

脚力 +   -


 「確かこれで6増えるはず...OK。増えてる!これで総体力は...50!一般の人の2.5倍だ。」


 今日はこれで終わりにするとして、帰りにまた明日誘う手紙飛ばしておくか。そう考え、念じる。[アースボール、ウィンドブースト]これでOK。村の外からちょうど良く置くには、アースボールにウィンドブーストをかけなければ届かない。この前学んだ。


 明日は師匠、来て欲しいな。そんな事を思い寝床につく。






とんでもない間違いにようやく気付きました。なんとフェアリーのスペルはfairy何ですがずっとfairlyになってました。顔真っ赤です。

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