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再起動 ~とはいえ猫と毒舌美少女~

遠い昔


人がまだ人類と呼べず、文化すら根付く前の話。



世界に君臨した神々はそれぞれの思惑の元、人間への支配を巡り大きく争った。


「先の大戦」


そう呼ばれた神々の戦いは、秩序・混沌・自由・傍観という勢力を生み。


気が遠くなるほどの年月をかけ戦い、ある神の裏切りによって幕を下ろした。




アスタロトと呼ばれた光の神は、戦犯の報いを受けるべく“堕天の闇獄”へ封じられたが、

気まぐれに拾った人間の従者「アリス」の助けを得て脱出。


その際、神技を無くし膨大な魔力のみが残ったアスタロトは神の肉体を失い哀れな獣へと堕ちた。

一方アリスはアスタロトの神技が呪いとして宿り、美しい黒髪と成長する身体を失った。


魔力を持ちうるも使うことができない黒猫と神技を持つも魔力を持ちえないため操ることができないアリス。


「先の大戦」の勝者“秩序”がもたらした「信仰」に支配された人間の地で、この一人と一匹は旅を続ける。




ある時は「死者が復活する」という噂を解明すべく、教会騎士団の騎士と教会の陰謀を阻止し。


ある時は冒険者と共にダンジョンへ潜り、伝説の魔物を討伐し。


ある時は剣に取りつかれた狂鍛冶屋を炎の鎖から解き放ち。


ある時は復讐に身を染めた男と賢者の石を追った。



そして今。


また黒猫と超絶最強美少女は神った活躍をすべく新たな土地へ足を踏み入れる……。






『おい』


「はい?」



『最後の文章勝手に変えるな』


「あぁ、黒猫の部分ですよね?申し訳ありません。溝猫どぶねこでしたっけ?」



『そこじゃない上に、そんな風に呼ばれてもいない』


「じゃあ新章からこれでいきますね」



『溝猫ってなんだ、そもそもこれでドブって読むの初めて知ったわ』


「相変わらず学がない駄猫ですねご主人様」



『というかそもそも“超絶最強美少女”って何だ。むしろ恥ずかしくないのか?』


「いえご主人様。これ“超絶最強美少女”って書いて“アリス”って読むんですよ?他の雌猫ばかり追わずにもう少し勉強されては?」



『この世に“文字”が存在する以前から生きているが、そんな言葉も読み方も存在しない』


「では、新章からこの表現で統一させていただきます。それでは【溝猫の無知と超絶最強美少女】お楽しみください」



『新章始まるのに数年も間があいてるのにタイトルまで変わったら混乱するだろ!お前は一体何様なんだ!』




「私はタロ様の神でございます」


『設定まで変えてきやがった……』










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