第七話 武器
昨日のうちにちゃんと今日の分をストックしていたので更新間に合いましたw
前回はセカイが初本部に到着したところで終わりましたが、今回はセカイに武器が与えられます。
(題名で分かる通りなのですが……)
今回は区切り目がちょっと長くなってしまいましたが(いつも長いとか言わないで)
楽しんでいただけると嬉しいなと
では、どうぞ
約十分の移動を終え、試験場に着くとそこには沢山の武器があった。
よく見ると銃だけでなく刀や防具などもあるようだった。
「へぇ。色んなのがあるんだ」
セカイが色々と眺めていると先程の作業員が銃タイプの武器を持ってくる。
「これがセカイ君の専用武器。デザート・イーグルTypeSっす。一応、先日の戦闘シーンから分析させてもらいましたが、個人的にこれが一番しっくり来るかなと」
作業員からデザート・イーグルを貰うとセカイはある事に気付く。
「あれ? 僕って気絶してたんじゃあ……」
セカイ以外の全員が作業員の方を見る。
「い、いやあ、あの何と言うか……。いてっ!」
返事に困っているとカタストロフに殴られる作業員。
カタストロフは大きく溜め息を吐いてから言う。
「後で僕の部屋で話そうと思ってたんだけど、昨日の戦闘でセカイ君は戦ってたんだよ。
けど、多分恐怖心か何かのショックで忘れてしまったんだろうね」
「……そうなんだ。ん? って事は、麗奈は僕に嘘を?」
セカイが麗奈の方を向くと麗奈は困ったように言う。
「あー……。こいつに口止めされてたんだよ」
「それで?」
麗奈はセカイからの視線を流しカタストロフの方へと向く。
「いや、流石に昨日の事は刺激が強いからと思って後で落ち着いた頃に話すつもりでいたんだ。
嘘をついてしまってすまないね」
暫くの沈黙の後、セカイはため息を吐き納得した振りをする。
「うーん。そういうことならしょうがないか。ただ、僕に隠し事はなるべくしないで欲しいかも」
「ああ。約束するよ」
「セカイ……」
氷空が心配そうにセカイの事を見る。
「氷空もさっき反応に詰まってたのはこの事があったからなんでしょ?ありがと」
思わぬ反応に氷空は反応に困る。
「え、ううん!私も誤魔化すようなことしてごめんなさい」
大丈夫だよといいセカイは微笑む。
「よし、じゃあ本題に入ろうか」
カタストロフが手を鳴らし全員がそちらを見る。
「キラ、セカイ君を訓練場へ」
「了解っす」
そう言うとキラと呼ばれた作業員は
「え、えっと。そしたらセカイ君はこちらに来てもらっても良いっすか?
他の皆さんはそちらの部屋で見れますので、そこでお待ちください」
そこで、セカイと氷空達は分かれる。
「えっと、じゃあ、一応破片が飛ばないように防具を着けてください」
そう言って渡されたのは武器に付いてたのと同じリストバンド付きの防具であった。
防具のデザインは紺色のシンプルなアーマーである。
「え、防具にもこれくっ付いてるんですか?」
「ん? ああ。これは流出はしてないから見るのが初めてなのも当たり前っすよね。
これは我々が研究して作った物っす。念じる人によってはこれはダイヤモンドよりも固くなるんすよ」
「へぇ。そんなに凄い物があるのに何で昨日氷空達はこれを付けてなかったんですか?」
「ああ、それは本部からの支給が間に合わなかったんですよ。これが出来たのつい最近の事なんで」
なるほど、と頷きセカイはそのアーマーを身に着ける。
だが、やはりと言うべきかサイズがとても大きかった。
「あ、あの……」
セカイがモニターに向かって作業をしてる作業員にどうすればいいのか分からず声を掛ける。
「ん? ぷふっ! いや、すみません。確かにそのままじゃあでかかったすね。
えっと、取りあえず、このベルトを足首と手首に装着してください」
セカイが言われた通りにベルトを装着すると、作業員はモニターへと向かう。
「えっと、後はセカイ君の血液をここに入れて……。よし、これでオッケーっす!」
(いつの間に僕の血液を……)
そんな事を考えているとモニターに繋がれた防具がセカイの体へとフィットするように小さくなる。
「おぉ! 凄いですね、これ!」
セカイが感動しながら言うと、作業員は胸を張り、
「そりゃそうっす! なんてったって、このおれっちが設計、開発したアーマーっすからね!」
すると、試験場内にマイクの音が響く。
『そんな事で威張らなくても良いから早く俺にセカイ君とその専用武器の性能を見せてくれないか?』
「あ、そうでした! それじゃあ、セカイ君。緊張しないでくださいね」
「はい、ありがとうございます! えっと……」
「あ、おれっちの事はキラでいいっすよ。よろしくっす!」
「はい、こちらこそ。キラさん」
キラは挨拶を済ませると観察ルームへと向かう。
『えっと、これからセカイ君の専用武器の性能テストを始めるっす。これから、オブジェを出すので、それを壊していってください。あ、遠慮はしなくても良いっすよ』
すると、セカイの目の前に昨日と同じ敵のオブジェ――と言うよりもリアルに動く人形
――が現れる。
『セカイ君。それは君が昨日倒した敵と同じものだ。昨日の事を思い出し、それを破壊するんだ。
キラ、昨日の現場をもっとリアルに映し出せるか?』
『はいっす』
カタストロフがそう言い、キラがモニターを操作すると部屋全体が一度青く光り出す。
セカイはその眩しさに一度目を閉じるが、光が落ち着いたのを感じ目を開ける。
するとそこには昨日いた図書館の風景がそのまま現れていた。
「こ、これは……」
辺りを一面見渡すと、そこには昨日見た仲間である黒い覆面をした兵、向こうから迫って来る白い敵兵がいた。
そして、それに応戦する氷空とガトーの姿も。
「そ、氷空、ガトー」
『おい、セカイ! 出て来るな、危ねえぞ!』
オブジェであるガトーがセカイの方を向くと、敵兵による攻撃で肩が負傷し、弾の当たった部分が無へと還る。
「が、ガトー!」
セカイはその場に倒れるガトーのオブジェの元へと向かう。
『ちょっ、勝手に俺を殺すなよ!』
『うるさいよ、ガトー』
『うっ……。すみません』
だが、今のセカイにはその声は届かない。
そして、頭の中には昨日の麗奈の声が響いていた。
⦅お前が弾を撃つのに必要な「感情」は「殺意」。ただそれだけだ⦆
(殺意……)
(仲間がただ殺されるのをそこで見ているのか! 考えるな! 迷わずに「殺意」を込めて引き金を引け! 奴らは「人」でない! 動く「人形」だ!)
「あいつらは、僕達にとって有害な人形!」
突如としてセカイの表情が険しくなり、黒いオーラが溢れ出す。
それを見て氷空がカタストロフに抗議する。
『総司令! セカイを止めてください!』
『いや、駄目だ。ここで止めてしまっては』
『でも!』
『君は誰に向かって口を聞いているのかね?』
監視ルームでは氷空とカタストロフが言い合いをしていた。
そして、試験場ではセカイがデザート・イーグルに破壊の「感情」を込め、エネルギーをチャージしていた。防具の力を発揮し敵の弾を全て避けながら。
「遅いよ」
セカイが引き金を一度引く。
すると、敵に着弾したと同時に大爆発が起きる。
爆風で監視ルームの防弾ガラスにヒビが入るほどの威力で。
『なっ……。これってマジかよ』
ガトーはセカイが急変したことに対してや、その威力に驚き、
『クハッ! さいっこうな殺戮兵器が生まれたもんだぜ!』
麗奈はその威力を出したセカイを見て自分では気付いていないが、怯えており、
『セカイ君、君は素晴らしいよ! 君こそ我々の最高傑作だ!』
カタストロフは両手を広げてその光景を喜んでおり、
『セカイ……。あなたは、そこにいてはいけない……』
氷空はまたセカイが急変してしまった事や、この現状を作り出してしまった事に対して悲しんでいた。
セカイが戦闘状態に入る前に優しいセカイを知ってしまっているから。
先程は聞こえていなかった声がセカイには届いていた。
戦闘状態に完全に入ったことでとても冷静になっていたためだ。
「氷空。僕は大丈夫だよ。……ねぇ、カタストロフ」
『何だい、セカイ君?』
「もっと威力出せるようにならないかな、これ?」
その言葉に監視ルームの全員が驚く。
『いや、お前。それだけあれば充分だろ!?』
「いや、ガトー。僕はまだ十分の一も出し切れてないんだよ。だって、そんなに出したら先にこれが壊れちゃうからね」
セカイはそう言うと、デザートイーグルのマガジンを取り出し、蒸気を出している様子を見せる。
『クハッ! 本当に化け物だぜ、コイツは』
『まったくだ。流石に俺も驚いているよ』
麗奈とカタストロフはセカイの潜在能力の大きさに心から驚いている様子であった。
すると施設全てに警報が鳴る。
はい、セカイ専用にカスタマイズされた武器出てきましたね!
まぁ、威力の高い事なんの。
俺氏もこんな主人公体質に……ウッ
いきなり主人公つええし過ぎなのかなと思ったりもしたりしなかったりなのですが
まぁ、弱くてなよなよしてる系は書いてて楽しくなかったので←
さて、次話の構想もある程度練っているのでお楽しみに~~~