表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/6

能力は個性

「次は1-B平本くんを殺しちゃうよー」


なかなか出てこない。

もしかして今日は学校に来ていないの?

一回確認に...

いや、ダメ。これが罠だったら速攻で殺される。

私の能力はタイマン向きじゃない。

それならば全員殺す。そして転送できなかったやつは私の能力の範囲外にいるということだからそいつたちも一人一人殺す。この学校の人をみんな殺せば消去法で星河戦争参加者がわかる。

今のところ1人も消えていないということは参加者まで行ってないということ。

相手の手には乗らない。このままじっくり追い詰めてやる。


「やっぱりここだったか」

「えっ??」


彼女が後ろを向いたらそこには1人の少年が立っていた。

そう健二だ。


「どうしてここが?」

「目立たないところで外につながってるのはこの体育館の非常出口だけだからね」

「ふっでも残念ね、私には人質がいるのよ」

「無理だよね?君の能力は大体把握しているんだ」

「えっ??」

「なんで5分ずつに殺して行くのかが疑問だった、みんな殺して行って残った人が星河戦争参加者にしちゃえばすぐに終わる。なのにそうしないのは転送するために魔力を貯めないといけないからじゃないのかな?小型のナイフを飛ばすのには5分。もっと貯めれば強い武器も飛ばせる。僕が死ななかった時は今日学校に来てない人を一人一人強い武器で殺して行くつもりだったのだろう」

「ふっ確かにすごいわね、でも残念ね平本くんは殺させてもらうわ」

「それも無理だよ、君が転送させれるところは対象者の前方数メートル。もう平本くんの前方には壁がある」

「なっ...それじゃあ...」


健二は指輪を外し剣を出す。


「ここで星河戦争から降りてくれないか?」

「えっ?」

「僕はできるだけ人を殺したくないんだ。だから君が降りてくれるんなら君を見逃そう」

「甘いわねあなたそんなんじゃあそのうち身を滅ぼすわよ」

「承諾してくれるかい?」

「...わかったわよ」


そうゆうと彼女は手を上にかかげこう叫んだ。

「ウィズドロウ」


彼女はその場に倒れこんでしまった。

健二は一安心していた。なんとか戦いに勝ったことに。1人の犠牲も出さなかったことに...


◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇


「健二無事だったか」

「江藤、戦ったこと知ってるのか?」

「あぁ、学校で魔力の反応があったからな」

「そうだったのか、色々聞きたいことがある」

「わかった」


またもや応接間に入るわ適当に腰をかけた。

江藤がコーヒーカップをこちらに寄せる。


「それでなんだ?」

「魔力の種類を完璧に把握したい、今回の戦いはたまたま教えられた範囲内のことが行われていたから勝てたものの次はわからない」

「わかった、だがその前にお前の敵に関して教えてくれないか?」

「あぁ...」


江藤に一通り説明した。学校内に星河戦争参加者がいるということ。転送をしてくる能力ということ。そして生死を確認できるということ。


「なるほどな、まずその星河戦争参加者かわかったってのはおそらく能力だ。基本は魔力を探知するが今回は特定はされていないため魔力探知とは考えにくい。となると能力だ、おそらく星河戦争関係者の身につけているものが見えるのだろう。そしてそれが制服だった。」

「なるほどな、魔力探知っていうのは誰でもできるのか?」

「あぁ魔力は強ければ強いほどすぐにわかる。おれは魔力探知機っていう機械を使っているが。魔力を持ってる人なら魔力は探知できる。その指輪をしていても微力な魔力は流れているから近くに魔力を持った人が来れば戦闘になる」


江藤がコーヒーを一杯口に運ぶ。一つ一つの話しをしっかりわからせるためであろう。


「そして転送の能力に関して...というよりは神器の能力に関してだが。未だに全て分かっているというわけではない。今回みたいな能力もあればタダの剣だってありえる。しかも能力だけで勝負が決まるわけではない。魔力の使い方によってはタダの剣でも相当強い」

「魔力の使い方?」

「これから教えようと思っていたが先に説明するか。魔力には量と集める箇所によって大幅に戦闘が変わっていく。攻める時は武器に守る時は体にと魔力の使い方だけで色々変わっていくんだ」

「魔力の量は訓練でどうにかなるの?」

「なる。ランニングみたいに魔力を発していけば魔力はどんどん増えていく。だけど魔力の使いすぎで魔力切れが起きることだけは注意しろ。魔力は力の源使い過ぎればスタミナ同様何もできなくなってしまう」

「わかった...」

「そして最後に生死に関してだが、手を前に出してスターブックと唱えてみろ」

「うん...」


手を恐る恐る前に出して唱えてみた。


「スターブック!!」


なんと手には星の紋章が12個描かれた本が出てきた。


「これは?」

「スターブックと言ってな星河戦争の参加者が分かるんだ」


開いてみるとそこには12星座の星の名前が書かれていた。

その文字はにわかに光り輝いていた。


「ん?一つだけ文字が暗い」

「これは星河戦争を離脱したという証だ」

「なるほど」

「他に質問はあるか?」

「おれの今の魔力量はどれくらい?」

「そうだなー多分相当低いだろう」

「そっか...」

「なーにこれからだ!!明日から訓練を始めるから覚悟しとけよ」


少しだけ不安を残しその日は拠点を後にした。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ