夜然
晴れた日が続いている初夏。
太陽で熱せられた空気が、暑苦しい。
私は、そのなかを進み、保健室へ向かう。
保健室についた。
保健室はいつ来ても、ちょうどいい温度。
スマホでゲームしながら時間をつぶす。
そんな日常。
朝読がおわったから、そろそろ風架がくるころだろう。
あっ、風架っていうのは、私の幼なじみ。
さいっこーの友達。
風架とは、ずっと一緒にいるけど、いっつも思うことがある。
それは、風架ってかわいすぎない?ってこと。
私も、すごいかわいい!とか言われるけど、絶対風架のほうがかわいい。
私はどこから見ても、フツーなのに。
それに、教室に行ったら、男子たちに「風架様、夜然様」って、なぜかこう呼ばれる。
それで、風架とはお家もとなり。
だから、よくお互いのお家に行く。
おっ、風架がきた!
「やっほー、元気?…いや、保健室にいる人に元気?はおかしいか笑」
『やっほ! いいでしょ、べつに笑 だって、今日はサボりの保健室だから。あっ、元気だよー!笑』
「じゃぁ自分もさぼるー! どーせ授業うけても楽しくないし」
『だよねー。今日は、というか、今日も保健室でますか笑』
「それいい!そーいえば、すっごいかわいいお店見つけたからさ、そこ行こ!」
『そーなんだ、いこいこ!こっちも新しいカフェ見つけたから行こ!』
「よし、じゃあ鞄もってくる」
『うん!』
…さてと、準備しますか。
そんなかってに学校をでていいのかっておもうでしょ笑
でも、こんなのいつものことだし…
それに、この学校は勉強ができたら、何をしてもいいってところだから…
それで、私たちはテストが学年1位と2位。
それだから、大丈夫なの。
先生たちも笑顔でおくりだしてくれる。
だから、内緒じゃなくても、全く怒られない。
頭がいいって、便利だよね。
少なくとも、この学校じゃ、そーとー便利。
それで、カーストの順位がきまるんだから。
今までは、そんな頭がよくても特になにも思わずにくらしていけたよね。
まさか、こんなとこで、役に立つなんてっ!ってかんじ笑
鞄に充電中だったスマホと、おサイフをいれる。
いつもほとんど、カードで払うから現金はいらない。
けど、常になぜか10万ぐらいおサイフにはいってる。
念のためためにってやつ?
とにかく、親にいれられた。
だから、いっつもおサイフがおもい笑
あっ、風架がきたから、ここぐらいで。
さてとっ!行きますか。