ドキッ! 有名武将がほぼ転生者の戦国時代の話 ~スキルもあるよ!~
第1回 歴史カテゴリー交流企画 参加作品です。
他の皆さんの素晴らしい作品に期待しつつ、真っ先に投稿いたします。
普段書いてる物と余りに違うので、自分はこれを本当に投稿して良いものか、3回くらいは悩みました(爆)
「と言うわけであなたを戦国時代の好きな人物にさせてあげますよ~」
「マジっすか!?」
男はたった今、目の前の女神より自分の好きな戦国時代に似た世界へ、転生させてくれると聞いて喜ぶ。
実は目の前の女神は、新しい世界を試験運用するため、既存の世界をベースにして世界を作り上げたのだ。
そしてその元となったのが、俗に言う日本の戦国時代なのである。
転生者は不幸にも若くして命を落とした魂から、少しでも戦国時代に関心を持っていたものが選ばれた。
そしてこの男はかなりの戦国時代好きであった。
「じゃあ織田信長で!」
男は信長の生き様が好きだった為、悩む間もなく女神に告げていた。
女神は手元のクリップボードの紙をペラペラとめくり、そして告げる。
「織田信長は、すでに転生希望されてる人が居るからダメです」
「重複不可!?」
そう、この世界は試験運用のために、たくさんの転生者を必要としていた。
その為、転生先の希望は早い者勝ちなのであった。
「じゃ……じゃあ徳川家康!」
「えっと……ダメですね」
「豊臣秀吉!」
「ブッブー!」
「武田信玄!」
「(笑顔で手を×にしている)」
その後も有名な武将を片っ端から上げていく主人公。
だが上杉謙信、北条氏康、毛利元就などの超有力大名。
伊達政宗、真田幸村、長宗我部元親などの人気武将。
更にはそれらの武将を近くで見れたり、天下統一した際にお零れに預かりそうな有力な家臣や家族は、ことごとく先に選ばれていた。
男はいったいどれだけ転生者が居るんだと思いながら、そして段々拒否の仕方が雑になってくる女神の行動に若干イラつきながらも、ある武将の名を挙げる。
「じゃあ三好長慶は?」
「えっと……大丈夫です!」
女神は手で大きく丸を作る。
男は安堵した。
これでダメだったら絶対誰にも選ばれてないような武将を選ぶつもりだったからだ。
「それじゃ、三好長慶で良いんですね?」
「はい! お願いします!」
男の返事に対して、女神はクリップボードの紙に何やら書き込んでいた。
それが終わると男の方を向き、手を振る。
「細かい事は部屋にマニュアルがあるんで、始まるまでに見ておいて下さいね~」
女神がそう言うと、男の体はこの場から消えて無くなった。
「では次の人、どうぞ~!」
そしてすぐに次の転生者を呼び込む女神。
どうやら、まだまだ先は長いようだ
・・・・・
『参加者が全員集まりましたらスタートします。それまでお待ちください』
気がつくと男は小さな部屋へおり、どこからか機械のような声が聞こえてきた。
部屋にはTVや本、ゲームなどが置いてあり、如何にも時間を潰してくれと言わんばかりの部屋であった。一応戦国時代のものが集められており、転生後の予習にもなるらしい。
男はいつまで時間があるかも解らないので、とりあえずマニュアルを見る事にした。
そのマニュアルから重要な部分を抜き出すと・・・
1.転生される世界は戦国時代を再現しているが、それぞれにスキルがある世界である。
2.スキルは転生先の人物が、実際の歴史で行った行動や結果によって、持っているものが違う。
3.スキルを強くする事や、持っているスキルから新たに派生してスキルを得る事はあるが、まったく関係ないスキルをおぼえる事は無い。
4.転生は、歴史上の人物に乗り移る訳ではない為、元々の自分の容姿のままで生まれてくる。
「なるほど、要はスキルはあるけど元々の武将によって固定で、それを伸ばす事は出来るけど新たに取る事は出来ないってことか」
この時、彼は誰にも選ばれないような武将を選ばないで本当に良かったと思った。
少なくとも史実で大きな事を成した武将ほど、良いスキルを持っている可能性が高いと考えたからだ。
例えばだが、戦に負け続けた挙句に領内をまとめきれず、謀反で討たれた様な武将を選んでいたら、良いスキルを持ってるわけが無いだろう。
そんな武将が持ってるスキルなんて、せいぜい”逃走”とかぐらいだ。
「容姿もこのままってのは罠だな。イケメンになろうと思って選んだら残念な事になるわけだ」
この時、イケメン枠の人気武将を先に選んでくれていて、本当に良かったと思っていた。
うっかりそんな武将の希望が通ってたらどうなるか?
そうなったら会う人に名乗りを挙げる度に笑われるような、恥ずかしい事になりかねなかったからだ。
もっとも、現代のゲームなどでイケメンに描かれている武将が、本当にイケメンだったかは解らないのだが……
「それにしても、三好長慶が残っていたのはラッキーだけど……まぁ残っていた理由はハッキリしてるな」
三好長慶。
自身の主君であり、足利幕府を事実上牛耳っていた“管領”細川晴元を追い出すことで、その勢力範囲を丸々自分のものにし、三好政権を作り上げた男。
最盛期の勢力範囲は山城・丹波・和泉・阿波・淡路・讃岐・播磨の6カ国以上に渡り、当時の勢力範囲で広さだけでも並ぶのは、関東の北条氏康と若干時期がずれるが中国の毛利元就くらいである。
しかし近畿と関東・中国では人口や経済的な面で大きく差があり、実際は長慶の一人勝ちであると言えよう。
では何故そんな武将が、早い者勝ちの状況で運良く残っていたのだろうか?
その理由は2つある。
1つはわが世の春を迎えたと思った途端に、優秀な弟や息子をたて続けに亡くし、しかも自身も42歳の若さで亡くなっている事。
長慶の死の原因は諸説あるが、身内の死で意気消沈していて病になった説や、権力を奪おうとする者の陰謀説がある。
そして2つ目は1つ目にも関係することだが……
「問題は松永久秀をどうするかだな」
そう、松永久秀。戦国時代一の梟雄と名高い、彼が部下に居る事である。
久秀は間違いなく有能であり、三好家が天下を取れたのも彼が配下に居た事が無関係とは言い切れないだろう。
しかし、一方で黒い話も多すぎる。
長慶自身も含めた有力な将の立て続けの死、それを陰謀であると考えた場合に一番有力な犯人が久秀であるのだから。
実際に長慶の死後、久秀は三好三人衆と争うまで実権を手にしていたと考えられ、最も得をした人間の一人であるからだ。
もっともこれには異説もあり久秀は三好家、特に長慶に対しては忠実であったと言う説も強いのだが、実際はどうだったかなんて後世の人間にはわからない。
「俺が松永久秀を扱いきれるのか?」
不安げに呟いたその声に、反応するものは誰も居なかった。
『参加者が全員集まりました。これより1時間後にスタート致します。マニュアルをまだ読んでいない方は、お早めにお読みください』
こうして、主人公を含む多くの転生者の、新たなる生が始まるのであった。
・・・・・
時は過ぎ、現在は天文2年(1533年)である。
長慶は現在12歳となっていた。
この時期の彼は、1つ安心したことがあった。
それは弟達が、全員転生者じゃなかった事である。
元々選ばれた転生者達は若くして亡くなった者であり、兄弟揃って歴史上早世している三好兄弟は避けられたのであろう。
これによって、長慶は間違えなく弟達が強力な武将になると確信した。
もしも弟達が転生者だったら、例えば史実で長慶の片腕であり本拠地四国を任せていた三好義賢は、脳筋馬鹿だったかも知れないし、武勇の名高い“鬼十河”こと十河一存は、ヒョロっとした青瓢箪だったかも知れない。
それに転生者の場合、最悪は自分と方針が割れて対立する事もあるだろう。(これは転生者じゃなくてもあり得るが、より可能性が高くなる)
そして問題の松永久秀にはまだ会ってないのだが……これは返って転生者の方が、扱いやすいかも知れないと長慶は思っていた。
転生者が本物の久秀ほど活躍してくれるかは別にして、いきなり暗殺を狙ってくるような事はないだろう。
命の危険は少ない方が良いのだ。
そんなある日、長慶は自分の領内である阿波を見て回っていた。
すると、不意に道端で倒れている人を発見する。
着ているものや体格を見れば少女であるが、盗賊が変装して近づく者を襲うという事もある。
その為、長慶は自分が持つスキルを発動する事にした。
そのスキルは“慧眼”。
これは長慶が元から持っていたスキル“適材適所”、“適正把握”、“人心掌握”のスキルレベルを上げる事で手に入れたスキルである。
その効果は……
『目標の状態は“飢餓”です。餓死の危険があります。』
この様に頭の中に確認したい相手の状態が、メッセージとして流れるのだ。
長慶はこのスキルを非常に重宝していた。
例えばこの様な場面では罠かどうかを調べる事も出来るし、相手と話している時などは自分を相手がどの様に感じているかなども解るからだ。
ちなみに普段スキルを切っているのは、付けっぱなしだと余計なメッセージが大量に流れる為である。
長慶は、とりあえず飢えて倒れているという事で、見捨てるのも気が引けるため助ける事にした。
「おい、大丈夫か?」
「うぅ……お腹空いたですぅ」
少女は声をかけられたことに気づいたが、口から出るのはお腹が空いた事であった。
長慶はメッセージに餓死の危険とあった事もあり、自分の昼食用であった握り飯を少女に向かい差し出した。
「おい、とりあえず話は後にするからこれを喰え」
ガバッ!
少女は行き倒れていたとは思えない、もの凄い勢いで起き上がる。
「良いんですかぁ!!」
少女は長慶から握り飯を奪い取るような勢いで受け取り、すぐにガツガツと食べ始める。
とても年頃の少女とは思えないがっつきようである。
そして食べ始めると同時に、長慶の頭の中でアナウンスが流れる。
『ピロリロリーン、目標の友好度は100になった! 目標の恋愛度は50になった!』
「安いな! お前!!」
思わず叫ぶ長慶であるが、少女は気にせずに食べ続けていた。
・・・・・
「ありがとうございます!おかげで生き返りました!」
「あぁ。文字通り満腹になったみたいだな」
『目標の状態は“満腹”です。現在目標の眠気が上昇中』
少女はあっという間に握り飯を平らげた。
それも長慶が、多めに持ってきていた4つともである。
長慶は全部渡した事を、ちょっとだけ後悔していた。
「それで、何であんな所で倒れていたんだ?」
「えっと……私は親と山城の方で商売をしてたんですけど、お店が潰れちゃって行商をする事になったんです」
ここまでは全部本当のことであった。
「それで?」
「行商をするにも地理に明るい所をと思って故郷の阿波に来たのですけど……途中で盗賊に襲われて身包みを剥がされたんです……」
『ピロリロリ~ン、目標の状態は“嘘つき”です。目標は嘘をつきました。』
「嘘だな」
ビクンッ!
長慶の言葉に少女の身体が跳ね上がる。
「盗賊に襲われてるにしては、怪我もしてないし服もまともだ。第一に盗賊ならお前も連れて行って売り飛ばすだろう」
「はわわわわ凄い洞察力ですぅ。本当は川で水を飲もうとしたら、うっかり全部流しちゃったのですぅ! 恥ずかしいから隠してたんですぅ~!!」
長慶は『そんなしょうも無い事で嘘をついていたのか』と呆れつつも、それより気になる事があった。
「って言うかお前転生者だろ」
「ほえぇ!? 何で解ったんですぅ?」
そう、それは少女が転生者じゃないかと言うことであった。
そう思う理由は……
「そんな喋り方する奴は転生者以外にいねぇよ!!」
「うぅ、気をつけてるんですけど、慌てると地が出ちゃうのですぅ」
もちろん少女の喋り方であった。
戦国時代の日本にあるまじき喋り方だったため、そう考えたのだ。
長慶は少女の事を更に呆れるのだが、1つ提案をする事にした。
「ところでお前、行くあてが無いなら俺の所で働くか?」
「え、良いんですか?」
少女に対して、自分に仕えてみないか問う長慶。
その言葉に少女の顔は一転して明るくなる。
もちろん長慶は、この少女がまれに見るポンコツである事はわかっていたが、しかし転生者であると言う一点だけでも価値があった。
「放っておいたら野垂れ死にしそうだし、転生者ならスキルもあるだろ?」
「うぅ……私のスキルは怖いのばっかりで使った事無いんですぅ! ”自爆”とか”大仏炎上”とか!」
例に出すスキルからして、非常に物騒である。
まぁこんなスキルばっかりなら、餓死しそうになるのも納得である。
「まぁ怖いのには、おいおい慣れて行けば良いさ。それでどうする?」
「はい! お世話になるですぅ!!」
少女は、衣食住を確保できると言う事で、一も二も無く提案に飛びつく。
長慶はここまで来て、少女の名前を聞いていなかった事に気づいた。
「そう言えばまだ自己紹介してなかったな。俺は三好長慶だ。君は?」
「私の名前は松永久秀ですぅ!!」
長慶はその言葉に、意識がスローモーションとなる。
「(え、こいつ松永久秀なの?)」
不意に、転生の前に読んだマニュアルの言葉が思い返される。
4.転生は、歴史上の人物に乗り移る訳ではない為、元々の自分の容姿のままで生まれてくる。
「(つまり元々女性の転生者は、男性に転生しても女性として生まれてくるのか!)」
長慶は女性どころか、他の転生者に未だ出会ってない事もあり、この時に始めてこのルールの本当の恐ろしさに気づいたのであった。
きっと女性に大人気の武将は、女性が選んでいるだろう。
つまりは女性で生まれて来て、周囲で見るつもりの連中をがっかりさせる事、間違いなしだ。
『ピロリロリ~ン、松永久秀の武将忠誠度は100になった! 松永久秀の恋愛度は70になった!』
「本当に安いな! お前!!」
・・・・・
時は進み長慶はスキルや現代からの知識を上手く利用して、また優秀な弟や足を引っ張る久秀の力も借りて勢力を拡大していた。
何せこの久秀は長慶の”適正把握”のスキルを使ってみても”お茶汲み”とか出てくる程だ。OLか!
そんな大リーグボール養成ギブスの様な存在を抱えながらも、三好家はすでに本来の歴史通りの最盛期の領土に加え、摂津・和泉・伊予等をほぼ支配下に置いており、このまま天下を統一するかと言う勢いであった。
だが、歴史の流れの中には変えられない物もある。
それは弟であり有力な武将である、十河一存の病気の発症であった。
長慶がスキルで確認した所、病名は“梅毒”。
この世界の久秀がポンコツなので、むしろ暗殺説の方が良かった長慶はこの事に愕然とした。
ついでに久秀は『どこで貰ってきたのですぅ!?』と愕然とした。
梅毒は現代であれば、発症初期に発見できれば抗生物質の投与により治る病であるが、この時代では不治の病の1つである。
長慶は自身のスキルの力もあり、比較的早く病気を発見することが出来たため、何とか治療が出来ないかを考えていた。
とりあえず唯一相談出来る相手である久秀が近くに居たので、相談してみる事にした。
「おい久秀。お前ちょっとペニシリン作ってこい」
「むむむ無理ですぅ! 作れるわけ無いですぅ!!」
だが、それは相談とは程遠い無茶振りであった。
「お前、前にドラマでJ○N見てたって言ってたじゃないか! 大丈夫、きっと作れる!!」
「○IN見てるだけで作れたら苦労しないですぅ! あれは医療知識と手厚いサポートと時間があったから出来たんですぅ!! 仮に作れたとしても間に合わないですぅ!!」
今回ばかりは久秀の方が正論であった。
むしろ作れたら、全国の医療関係の皆さんに怒られてしまう。
長慶はその事実に気づき少しイラッとする。
だが自分の発言のせいなので、切り替えて他に良い方法が無いか考える。
少し考えて、再び久秀に声をかける。
「お前、たまたま薬作るスキルとか都合の良いもの持ってないよな?」
「無いですぅ」
長慶はそんな幸運にかけるが、あっさり否定される。
久秀の持つスキルは長慶も大体把握していたが、気づかぬ内に増えてる可能性もあり一応聞いてみたのだ。
まぁ長慶もそんなスキルを持ってるとしたら、医者か徳川家康くらいだろうと思っていたので、それほどガックリとは来ていなかった。
だが次の久秀の言葉に、長慶の頭脳がフル回転する。
「残念ながら薬じゃなくて、毒製作のスキルしか無いですぅ……」
「毒……いや、待てよ」
そもそも梅毒は梅毒トレポネーマと言う細菌による病気だ。
細菌を上手く殺すことが出来れば、一存が助かる可能性はあると長慶は考えた。
「おい、そのスキルで身体の中の細菌だけを殺せる毒って作れないか?」
「そんな都合の良いもの作れるわけ……あったですぅ!!」
二人は思わず手をとって踊っていた。
長慶にとっては弟だし、久秀にとっても仕え始めた時に1歳だった一存は、小さい頃から可愛がって育てた子なのだ。
この後、十河一存は久秀の作った薬(毒)の効果で一命を取り留めた。
歴史上三好の勢力拡大が止まる切欠となったのが一存の死であり、これから先の歴史は更に大きく変わっていく。
もっとも、一存が死んでいたとしても歴史は大きく変わっていただろう。
何故なら多数の転生者が各地で誕生し成長しており、彼らは皆自分が天下を取るために動いているのだから……
「そう言えばお前、何で松永久秀なんか選んだの?」
「伊達政宗とか真田幸村とか取られてて、知ってる武将が居ないから”女神様おすすめ!”にしたらこうなったですぅ・・・」
他の転生者は今・・・のコーナー(年代はバラバラ)
・毛利元就:大内家と尼子家に挟まれて四苦八苦。大内家に臣従するもリアルチート元就の様に上手く勢力を伸ばせない。優秀な子供達の誕生を待っているが、隆元・元春・隆景が全員転生者である事をまだ知らない。
・織田信長:美濃も尾張も近江も転生者だらけ(秀吉・光秀・長政・半兵衛等)であり、取って代わられない為に必死。むしろ坊主だからと敬遠されて転生者がいない本願寺が心の癒し。
・南部晴政:晴政の全盛期となる時代に、奥州・羽州には転生者がまったくおらず、一人やりたい放題無双する。『三日月が満ちて欠くほど南部領』と言われるほどの広大な領地を得るが、逆に転生者が誰もいな過ぎて少し寂しくなってきている。現在の目標はたぶん転生者が生まれてくる最上義光か伊達政宗あたりと現代トークをすること。
と言う話を自分も読みたいので、誰か続きを書いてくれないですかね?(爆)
ちなみにこの話は俗に言うなろうファンタジーテンプレ的なのを歴史ジャンルに持ち込んだらどうなるかの実験作です。