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本題ですがなにか?

 あの、新婚の男がやって来るぞ!!


 阿久堕ちした、あいつだ!!

肝心の内政の話をしよう。


 爺曰く、例のもの(干し椎茸)の売れ行きは、マジで上々らしい。

いくつかの寺に鼻薬をかがせたら、例のブツにホイホイと飛びついてきた。

「まるで、蜜に群がる蟻のようでした」

そんな報告を聞いた。

甘い話がお好みならばと、他の客(寺)を紹介すればお礼(バックマージン代わりに市価より安い価格で販売)するという手法を取り入れた。

おやおや、効き目がありすぎたようだ。

 かかりおったわ!ねずみ算式に顧客が増えているらしい。

以来、注文が殺到した。

商人を仲介しない為、アホほど儲かる。

干し椎茸、絶賛増産中だ。

 俺が入れ知恵をしたとは言え、すごすぎではないか?

何かとごねるウザイ寺には今年は不作だった攻撃をしてやるのだ。

さすが俺、伊達に苦労はしていないぜ。

 この時代、何でも「座」が幅をきかせているが、もともと収穫の少ない椎茸は、座がなかった。

直接販路を確立すれば、浅井の力を使わずとも独力で充分押し通せた。


公正取引委員会も税務署も無いしな、楽勝じゃ。


 俺は、跡を継ぐまでは、大名としてではなく、商人として、力と金を蓄えておこうと考えている。

と言うかこっちの方が、割りがよくねえか?

いざとなれば、豪商(政商)を目指すのもひとつの手として良かろう。

ささっ、お仕事お仕事!

六角に蹂躙されないよう、小谷の裏手と己高の山の麓で大々的に椎茸栽培を行うこととする。



 結構な大金が手に入ったので、かなり自由に活動ができるなぁ。

爺には、次の布石として、焼き物の準備を指示した。

なんとか茶器をこしらえたいと思っている。

これも当たれば、でかいので、がんばりたい。


 ついでに、造り酒屋(どぶろく造り名人で可)を集めておくように指示しておいた。

(酒の事は大人に任せた方がなにかと都合が良かろう。)

 酒を大量に仕込み、上澄みを取る。

網、木綿布で漉し取る。

灰で不純物を沈殿させる。

まあ、良くは判らんが、こんな感じで清酒を造る予定だ。

 あらかじめ大体の構想を伝えておいた、勝手にやってくれるとよい。

杉樽を使いたいが、好みが慣れないと好みが分かれると思うので要リサーチだな。

 確かこの時代は、味醂みたいな酒とか、白酒の方がメインだと思う。

古酒の方が、人気があるとも聞いたが実態は不明だ。

まあ、伊吹の薬草を入れて滋養酒にしても良いか?

 まだ子供だから飲めないし、適当に爺と家臣団(呑兵衛)に任せよう。

皆が目を輝かせて、「お任せ下さい!!」と通常の10倍張り切っていたので、何とかなるだろう。


まあ、金稼ぎのネタはこんな感じかな?

 

余談になるが、浅井は弱い、弱すぎだが・・・動員3000が精々なのに、動員2万余の守護(六角・朝倉)が襲ってくるのだ、蹂躙されてもしかたがないとは思う。ここら辺はスッパリ諦めよう。


 という事で、平地は蹂躙されるキケンがある。

 俺は戦の影響の少ない、山岳部に目をつけた。

大丈夫だ、俺にはバイブルがある。

 先ずは、木材の伐採、農地の開墾と炭焼き、炭と木酢液の生産といった林業だな。

 江北の民が寒い冬を越すには、大量の燃料が必要不可欠だ。

柴や小枝、端材、間伐材を賦役の対価にして領民に配り人気取りをしよう。

地味だが、それなりの効果はあると思う。

 植林事業として、跡地に柿、栗、蜜柑、お茶、桑、菜種、等。

金になりそうな果樹を植えさせる。

米以外の農業、小麦、蕎麦とか、もう少し増やすと良いか?

牧場も欲しいが今はまだ、時期尚早だろう、控えるとしよう。

狩猟、熊、イノシシ、鹿、害獣駆除も大切だ。肉を保存しよう。

蜂蜜採取、これは近江の君と深雪達を手懐けるひっすうアイテムだ。

伊吹山の薬草の調査も行いたい。

『兵卒の最大の敵は餓えと病気と寒さ』だ、安価な薬と高価な漢方薬が儲かりそうだ。

食料の備蓄として、ひえ、あわ、そばなどを伐採跡地で栽培し少しでも飢饉に備える。

薪もそうだな。


とまあ、いささか消極的ではあるが、山を制する、俺的内政を行うことにしよう。


 後、多少の儲けも出たし、『日本国民』として、率先して今上の後奈良天皇に献金するようにした。

 近江の国のいち国人領主の息子として、心ばかりの贈り物をした。

米、塩、紙。そして、10貫の献金と、生活に必要な細々とした物を送った。

さすがにまだ元服もしていない身であるから志の分で申し訳ないが、帝にお渡しいただくようにお願いした。

朝廷献金は、ゲームの影響だろうか?



 ― 歴史トピックス ―


 美濃の土岐頼芸は、斎藤道三を重用して権力を得ていた。

兄、頼武を越前に追放したものの、正当を押す朝倉家のいらん介入により、何度も苦境に立たされた。

 めげずに、尾張守護を味方に付け、頼武方の勢力を一掃した

 天文4年(1535年)6月、父の17回忌を執り行い、自らの正統性を国内に宣言したため、兄の跡を継いだ甥の頼純と対立し、朝倉氏、六角氏らが正統派の頼純側に加担したことにより戦火は美濃全土へ広がった。

 ちなみに、浅井もとばっちりを食らい、たいそう迷惑した。

第12代将軍足利義晴の執奏により、修理大夫に任官。翌天文5年(1536年)、勅許により美濃守に遷任して正式に守護の座に就いた。

頼芸は六角定頼の娘を娶り、六角氏と和睦したことによって争乱は治まりはじめた。


美濃を囲み、朝倉、斯波(織田)、六角がそれぞれに介入する。そしてその裏では道三が…へへへ…。

『美濃囲い』とはこの事か?


 混乱を極める美濃に介入する上で、行軍進路にあたる江北。

朝倉、六角はここを通らざるを得ないが、さりとて領有するにはいささか難治の地だ。

朝倉、六角、土岐(斉藤)、斯波(織田)それぞれが、柏原-不破の関-関ヶ原-大垣の中山道の要地を影響下に置くべく画策している。

故に、名目上京極家が江北を治めつつも、支配下の国人がそれぞれ独自の思惑(生き残り戦略)で動くのだ。

救いなのは、朝倉、六角は領土欲よりも守護家の威信メンツの方に重点を置いている点だ。

 とはいえ、そのメンツを潰すとボコボコにされるのが怖いところではある。

親父も六角(京極)のメンツを潰したのでボコられ、朝倉さんが「まあまあ、今、美濃で忙しいですし」と取りなしたと云ったところか? 

潰すのは簡単だが、殲滅するのはホネであると、浅井をG認識だ。


 某腐敗の名将の、使いたい時だけその空間を使うという理論だ。

(今ようやく、本質的意味が分かった!!  by.作者)


……、とっても迷惑な話だ。


領地はズタボロである、山に逃げておいてよかった。


 天文5年(1536年10歳)


天災、(宗滴)がようやく去った。


やれやれである。

ETCを設置して、通行料を取りたいぐらいだ。


 今年も献金5貫と折々に必要な物、米、塩、塩乾物を献上した。

なんかゲームっぽいと思うのは俺だけだろうかな?

金額が少ないのは、『あさくらちゃん』と『六角さん』のせいで、領地が荒れてしまったのでごめんなさいね」とさりげなく告げ口しておいた。


 今後を見据え主戦力になる奴を、小姓に取り立てて忠誠を仕込む準備もしないとな。

そろそろ、遠藤直径と海北有松を小姓にしないとな。

やはり、幼少期の教育が大切ですよ、むふふ。

 という訳で、浅井譜代の『遠藤家』に、母上からお願いしていただこう。

「母上~、お友達を見つけた~、小姓にほしいの~……」


― 後日  ―


「やぁよく来てくれたね。これからようしく!俺の事は夜叉様と呼んでくれたまえ。君達の忠誠を期待しているよ」


「はっ、せいしんせいいがんばっておっかえいたします。」

大人に教えられたセリフを、必死で喋る姿がプリティだ!


「うんうん、舌たらずでカワイイではないか。」


「はう」


「よいよい、よろしくな、喜助」


「はい、猿夜叉たま」


「夜叉だ!夜叉様と呼べ!」


「すっすいまてん、やちゃたま?」


「まあよいわ、…」


後の、『遠藤直経』との出会いであった。


さあ、直経をゲットだ!

いろいろ仕込もう!


あわれ、直経は猿夜叉の手に落ちてしまった……。

某『アニキファン』の君、すまんの~ぅ。


地味~に、『先生にゆう~た~ろ~』攻撃をしました。

小さな事からコツコツと、がんばります。 

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