『もはや、お約束!!』
お約束回です。
直経なき後の、後継者が今日ここに……。
現れるかもしれない?
天文9年(1540年14歳)
今年も新年のご挨拶に、献金20貫と折々に必要な物、米、塩、お酒、お茶、菓子、果物、塩乾物を献上した。
先年、元服したこと、『浅井頼政』と名乗る事をご報告した。
本当は官位が欲しかったが、まだやめておいた。
無欲に徹しよう。
俺は小谷城下、すぐ目の前の小山に屋敷をかまえている。
まだ屋敷の規模は小さいが、これからドンドン拡充するつもりだ。
なんといっても、信長・秀吉が砦を構えた要地だ。
『魔改造のしがいがある。』
この山は、国友村にも睨みを利かせるには丁度よい、と云うか。
まだヨワヨワの国友村を『僕ちゃん』丸抱えしちゃいました、テヘッ!
北陸漫遊中に中国経由で密輸させた火縄銃の研究をさせています。
20丁ぐらい仕入れたので、分解OKですよ~!
ねじの構造についても、予め親方(一貫齋)に教えてやりました。
一貫齋は、俺が命名しました、他の名前では呼びづらいですからね。
ふふふ。
今のところ、「俺が明政公の跡継ぎでいいんじゃねぇ?」となっている。
今はとりあえず、海津の町を差配しているんだ。
『海津殿』と呼んでくれたまえ!
精力的に、内政に取り組んでいるよ~。
と、そんな折……。
天室光育和尚に相談を受け、越後に行った。
天室光育から「虎千代殿に坊主は無理です」と俺が苦情を言われてしまった、解せぬ!
「寺の修行など、これっぽっちもしていない。」
「はあ」
「しかも、武術が好きすぎて、暴れ回る。」
「ほえ~」
「あなたのせいで、ジオラマの戦略ゲームに嵌まりすぎている。」
「うっっ」
「寺ではもう面倒見切れない。」
「なんと」
「頼政フィギュア(俺がシャレで作った、俺の人形)を『わたしの毘沙門天様!!』として信仰している、罰当たりだ」
「あちゃちゃ」
「確かに貰った酒は美味いが、それに合うツマミがきてないのはいかがなものか?」
「どないせっちゅうねん」
散々嫌みを聞かされ、お布施を巻き上げられ、なぜか、寺から押しつけられてしまった。
「おいおい」
「よろしくおねがいしま~す!!」
何故か虎千代を引き取る事となった。
何だか判らぬまま、近江に帰ってきた。
(ああ、謙信(10)を近江に連れ帰って来てしまった。 どうしよう。
青岩院(謙信ママ28歳)まで付いてきてしまった、ありえんだろう?どうしてこうなった?)
ひとりごちた。
とりあえず、俺の知り合いの尼寺に青岩院を送り込み匿います。
虎千代を連れて、自分の屋敷に帰ります。
虎千代は小姓として取り立てました。
凄く喜んでおります。
館の名前が気に入ったらしい。
出迎えた遠藤喜助が、なんだか不服そうです。
なんだかなぁ~。
「まあ、良いか」気を取り直して寛ぎます。
「あ~家は~落ち着く~、深雪がまだ帰ってきていないしヒマ~!!」
まあ、しかし、なんかつまんないな。
そうだ、……虎千代をからかってやろう!
(まあ衆道は武家の嗜みですし、虎千代、あの謙信(10才)に伽をさせるのは、隠微な快感です。ふふふ、謙信く~ん。)
「とらちよ~」
俺が、じゃれるとスゴク嫌がった。
というか、噛みつかれた……。
「……」仕方なし。
冗談はそれくらいにして、旅の疲れを取るために湯殿に向かいました。
「虎千代ちょっと来い」
俺自慢の内湯だ、凄いだろう?
一緒に入浴しょうと思ったのだが……。
虎千代が強情に嫌がるので、先に入らせた。
「さっきのは、シャレだってば~」
扉を開け、中に入ると湯の香が漂ってくる。
「誰か先客が、入っているかもしれないってか?ないない!」
内湯には……湯煙が漂い私の視界を遮る、…おおっあれは……。
”ザバッ、きゃあああ~っ……、ガン、ドゴン、ガシッ、バキッ。”
……はっ! 気付けば、何処かの一室で眠っていた。
「一体、何があったのだろう?」
そう言えば、謙信は女嫌いの変態さんでした。
(誰情報だっけ?)
そう思っていると…
『ぱんぱかぱ~ん』
「お~めでとうございま~す、ひさまさ君『○姫』ゲット!! やったね」
え、……、歴史物ではここまでです。
あとは、ファンタジーの世界へご案内~、夢の中へおいでませ。




