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笑いは世界を救う  作者: たくえりすきぃむ


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よく似た人

A子 「ねぇねぇ。昨日、駅前のデパートにいなかった?」

B男 「いや、行ってないけど?」

A子 「おかしいなぁ。絶対あなただと思ったんだけどなぁ」

B男 「どこで見たんだ?」

A子 「ビキニ売り場」

B男 「いるわけないだろう!?」

A子 「新作ビキニだよ?」

B男 「新作でも旧作でも、俺は買わねぇよ!」

A子 「正直に言ってみ? 執行猶予つけてあげるから」

B男 「逮捕はされるのか!?」

A子 「ちょっと欲しかったんでしょ?」

B男 「いらねぇわ!」

A子 「海パンと海パンの間にビキニを挟んでレジへ持って行ったんでしょ!?」

B男 「そんな、エロ本買い慣れてないヤツみたいなことするか!」

A子 「じゃあなんでビキニ売り場にいた!?」

B男 「それ俺じゃねぇ!」

A子 「この私ともあろうお方が見間違えるわけないじゃない!」

B男 「自分を敬うな! で、敬い方微妙に間違ってるし!」

A子 「この前も、水族館であなたを見かけたと思ったらアザラシだったんだから」

B男 「物凄い見間違えてるよね!?」

A子 「なんで水槽の向こう側にいるのかなぁ、とか思ったんだけど、特に気にも留めなかった」

B男 「気に留めろよ!? あり得ないだろう!?」

A子 「じゃあ、本当に人違いだったのかなぁ?」

B男 「当たり前だろう? 俺、ビキニなんか着ないしさ!」

A子 「夏までに痩せられなかったから?」

B男 「ダイエットに成功してナイスバディを手に入れててもビキニは着ねぇよ!」

A子 「そんなに嫌いか!?」

B男 「そもそも、身につけるって選択肢がねぇんだよ!」

A子 「まぁ、『他人の味噌煮』って言葉もあるしね」

B男 「『空似』な! 勝手に味噌で煮込まないで!」

A子 「そっくりだったよ」

B男 「俺にそっくりな女の人がいるのか、ちょっと気の毒だな」

A子 「ちょっとじゃない! めっちゃだ!」

B男 「お前は失礼なヤツだな!」

A子 「それほどでもないよ!」

B男 「そこ謙遜するとこじゃないから!」

A子 「じゃあもう二度と謙遜しない!」

B男 「するべきところではしろよ!」

A子 「私ともあろうお方が!?」

B男 「だから敬うなって!」

A子 「これで、ビキニ売り場にいたのがあなたではないという疑惑が生まれたわけだね」

B男 「疑惑じゃなくて、確実に俺じゃないから! っていうか、ビキニ買ったのか?」

A子 「なんで私が? そろばん塾にも通ってないのに?」

B男 「そろばん関係ないだろう!?」

A子 「近所のそろばん塾の生徒はみんな水着で通ってるよ」

B男 「水の中にでもあるのか、そのそろばん塾!?」

A子 「は? 何を言っているの?」

B男 「お前の話に合わせたんだよ! 水着でそろばん塾に行ってるとかいうわけの分かんない話にな!」

A子 「フレッシュなそろばんは使う度に果汁が弾け飛ぶでしょ!?」

B男 「お前んとこのそろばん塾はグレープフルーツでも使ってそろばんしてんのか!?」

A子 「は? 何を言っているの?」

B男 「もういいわ、それ! それで、買いもしないのになんでビキニ売り場にいたんだよ?」

A子 「お総菜コーナーかと思って」

B男 「思うなよ!」

A子 「迷い込んだだけだよ」

B男 「お総菜は地下で、ビキニは2階より上だろうが! 寝起きの方向音痴でもそこまでは間違わねぇぞ、きっと!」

A子 「試しに見てみたけど、やっぱ食べられないね、ビキニ」

B男 「当たり前だ! 試しに見ることすら時間の無駄だわ!」

A子 「夕飯に食べたいものがあったんだよね」

B男 「なんだよ?」

A子 「他人の味噌煮」

B男 「だから他人を味噌で煮込むなってのに! もういいよ」


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