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笑いは世界を救う  作者: たくえりすきぃむ


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最近見かけた

A子 「ねぇねぇ。最近見た面白い人の話をして」

B男 「また難しいこと言うな!?」

A子 「一人くらいは見てるんじゃない? くるぶしがあごのすぐ下にあるような人」

B男 「いねぇよ! 二頭身か!?」

A子 「いや、くるぶし、首、肩、みたいな」

B男 「もっといねぇわ!」

A子 「誰か見てない? 有名人とかでもいいよ」

B男 「有名人も見かけないなぁ」

A子 「あなたの家、タンザニアだもんね」

B男 「違います! 東京在住です!」

A子 「東京に住んでたら有名人くらい見るでしょう!?」

B男 「東京って言っても、そんなに有名人だらけじゃないからな!?」

A子 「『あ、あの人。3年前の街角インタビューの時後ろを通った通行人だ!』」

B男 「凄まじい記憶力だな!? で、その人有名人じゃない!」

A子 「『あ、通行人の人だ!』『ホントだー!』」

B男 「有名人なの!?」

A子 「サインとか求められちゃったり」

B男 「通行人の人もビックリだろうな!?」

A子 「で、お断りしたら『テレビとイメージ違~う』」

B男 「どんなイメージ抱いてたんだよ、通行人に!?」

A子 「『感じ悪い。もうファンクラブ脱会しよ~っと』」

B男 「ファンクラブあったの!? 通行人の人に!? っていうか、通行人の人ってなんだよ!?」

A子 「みたいな人に会ったことないの?」

B男 「仮に会ってても、認識出来ねぇよ、俺には!」

A子 「あぁ、あれか。『俺、テレビとか見ないからアイドルとかよく分かんないんだよなぁ』アピールか」

B男 「違うよ! そういう人たまにいるけどもね! あえて『分かんない』って強調する人!」

A子 「私、この前原宿で有名人に会ったよ」

B男 「誰だ?」

A子 「豊臣秀吉」

B男 「いたの!?」

A子 「刀を狩ってた」

B男 「刀狩りまだやってんのか!?」

A子 「まぁ、おやじ狩り的なノリなんでしょうね」

B男 「違うよ! 刀狩りってそういうノリじゃないから!」

A子 「近くで見ると、やっぱりオーラあったね」

B男 「まぁ、ありそうだけどな」

A子 「前髪『バッサァー』かき上げて」

B男 「ないよね、前髪!?」

A子 「前髪『バッサァー』そり上げて」

B男 「確かにそり上げてるね! ちょんまげだし!」

A子 「『俺~、日本とか~、超統一しちゃうし~』」

B男 「そんな砕けたしゃべり方すんの!?」

A子 「『でんがな』」

B男 「大阪っぽさ出してきたな!? 大阪城の城主だからかな!?」

A子 「『原宿、マジアウェーだわぁ』」

B男 「なんか随分チャラいんですけど、秀吉!?」

A子 「『あ、でんがな』」

B男 「もう、忘れるんなら付けなくていいよ『でんがな』! そもそも大阪人『でんがな』とかほとんど言わないし!」

A子 「ほんまでっか!?」

B男 「それも言わないよ!」

A子 「大阪、奥が深い……」

B男 「深くねぇよ!」

A子 「大阪にも有名人って多いよね」

B男 「あぁ、大阪でなら見たことあるな」

A子 「嘘っ、どこの城主?」

B男 「城主は見てねぇよ! っていうかいないからね、城主とか!」

A子 「東京にはいるのにね」

B男 「東京にもいないはずなんだけどなぁ!?」

A子 「東京を舐めちゃいけないよ。秀吉なんかよりもっと有名な人だっているんだから」

B男 「秀吉以上に!? 誰だよ?」

A子 「通行人の人」

B男 「だからその人、有名人じゃないから! もういいよ」


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