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笑いは世界を救う  作者: たくえりすきぃむ


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チラシ寿司っておいしいよね

A子 「ねぇねぇ。チラシ寿司っておいしいよね」

B男 「うまいねぇ」

A子 「数あるお寿司の中で6番目に好きだもん」

B男 「結構微妙なポジションだな!?」

A子 「巻かれた巻き寿司。握られたにぎり寿司。そして撒き散らされたチラシ寿司」

B男 「撒き散らされた!?」

A子 「うん。リビングに」

B男 「違うから! なんでリビングに撒き散らされてるんだよ!? 食う時はかき集めるのか!? 食えるかそんなもん!」

A子 「町中に撒き散らされたチラシ寿司」

B男 「被害が拡大してる!」

A子 「撒き散らされた撒き寿司」

B男 「巻き寿司はノリで巻いてあるから巻き寿司だよ!」

A子 「ノリノリで巻かれた巻き寿司」

B男 「ノリノリじゃない! そんなテンションの高い巻き寿司見たことない!」

A子 「弱みを握られたにぎり寿司」

B男 「過去に何があったんだよ!?」

A子 「大トロって言ってるけど、実は中の上くらいなの」

B男 「中の上だったら別に大トロでいいだろ! 大目に見ろよ!」

A子 「世界中に撒き散らされたまきチラシ寿司」

B男 「まきチラシ寿司って!?」

A子 「お寿司の名前って面白いね」

B男 「面白いのはお前だ!」

A子 「あ、あとアレ! 立場の凄く弱いお寿司!」

B男 「立場の弱い寿司? 何のこと?」

A子 「言いなり寿司」

B男 「稲荷寿司ね! お稲荷さん!」

A子 「あとは、手巻き寿司。手延べそうめん」

B男 「そうめん!?」

A子 「手招き猫」

B男 「変わり過ぎだろう! 猫が手招きしてたらちょっと怖いし!」

A子 「スーパーのチラシにいつも載ってるチラシ寿司」

B男 「そのチラシじゃない!」

A子 「スーパーのチラシにいつも載ってるキャベツ」

B男 「知らねぇよ!」

A子 「なんかいっつもキャベツ安売りしてんの!」

B男 「じゃあキャベツをたんと食えよ! 折角だから!」

A子 「でも、私チラシ寿司以外は食べられないから」

B男 「食べられないってことはないだろう」

A子 「チラシ寿司以外アレルギー」

B男 「スゲェ深刻なアレルギーだな! 逆になんでチラシ寿司だけ大丈夫なのかが知りたいよ!」

A子 「チラシ寿司が大好きだから!」

B男 「だったら名前の由来くらい覚えてやれよ!」

A子 「部屋が片付けられない、散らかし寿司」

B男 「チラシ寿司! 散らかし寿司じゃもう全くの別物だ! たぶん寿司でもねぇ!」

A子 「じゃあ何が散らしてあるのよ!?」

B男 「寿司飯の上に具材が散らしてあるだろう!?」

A子 「……いや?」

B男 「じゃあチラシ寿司じゃねぇよ、お前が普段食ってるのは! なんか別のもんなんじゃん!?」

A子 「私が食べてるチラシ寿司は、レンコンとかシイタケとか桜デンブとか錦糸タマゴが載ってて」

B男 「おう」

A子 「寿司飯と具材がよく混ぜてあって」

B男 「ちゃんとしたチラシ寿司だな」

A子 「食べようとすると仕掛けてあった爆薬が破裂して部屋中に撒き散らされるという……」

B男 「たった今チラシ寿司じゃなくなった!」

A子 「なぜ? 途中まで同じだったのに!?」

B男 「なぜに爆薬を仕掛けた!?」

A子 「ん~……華やかさ?」

B男 「いらねぇだろ、そんな演出!」

A子 「いつもいつも散らされちゃうから、まともに食べたことがない」

B男 「だったら散らさなきゃいいのに。おなかすいた時にそれやられたらメッチャ怒るぞ」

A子 「大丈夫。チラシ寿司の代わりに、散らされ直前寿司が出てくるから」

B男 「なんだよ散らされ直前寿司って!?」

A子 「寿司飯にシイタケレンコン桜デンブ錦糸タマゴとかを混ぜ合わせたヤツ」

B男 「それをチラシ寿司っつうんだよ! もういいよ」


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