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笑いは世界を救う  作者: たくえりすきぃむ


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ハイ、チーズ

A子 「ねぇねぇ。写真撮るときに『ハイ、チーズ』って言うじゃない」

B男 「最近あんま言わないけどな」

A子 「そのせいで、私の写真みんな『う』の口になってるのよね」

B男 「ハッキリ『チーズ』って言っちゃってるんだ!?」

A子 「最近まで『私ってすっごいおちょぼ口だなぁ』って思ってたんだから」

B男 「なんで写真の情報だけを信じきってるんだ? 鏡見ろよ!」

A子 「ほら私、鏡アレルギーだから」

B男 「聞いたことないわ!」

A子 「で、この前ふと鏡見たら『口普通じゃん!?』って」

B男 「もう鏡アレルギーのくだりはなかったことになってんのか?」

A子 「鏡アレルギーなんかあるわけないじゃん!」

B男 「気付いてたよ!」

A子 「で、『チーズ』って言いながら写真撮るのがいけないんだと気付いたわけよ」

B男 「日本だとしっかり『ズ』まで言っちゃうからな」

A子 「だから、もっと相応しい言葉を探そうかと思って」

B男 「『ウィスキー』とかあるじゃん」

A子 「未成年はどうするのよ!?」

B男 「関係ねぇだろ、言うくらい!」

A子 「大事な我が子を、悪の道から完全に隔離したい親御さんはどうすればいいのよ!?」

B男 「分かったよ! じゃあ、『1+1=』でいいんじゃない」

A子 「『1+1』……隣から持ってきて……」

B男 「何持ってきた!?」

A子 「いや、10の位から」

B男 「『1+1』だよ!」

A子 「xを代入して……」

B男 「しなくていい!」

A子 「パス」

B男 「どんだけ算数苦手なんだ!?」

A子 「そういう人もいるでしょう!?」

B男 「滅多にいないけどな」

A子 「もっと、みんなが気軽に使えて、笑顔になれる言葉がいいの!」

B男 「どんなのがいいんだよ?」

A子 「『カーニバル』!」

B男 「『う』の口じゃねぇかよ! 揃いも揃っておちょぼ口だよ!」

A子 「あ、じゃあ『フェスティバル』!」

B男 「一緒だ!」

A子 「違う! 『カーニバル』は参加型、『フェスティバル』は観覧型のお祭りなの!」

B男 「口の形は一緒だろうが!」

A子 「そんな細かいところにこだわる、普通?」

B男 「それがテーマなんだろ!? ちゃんと『い』の口で終わる言葉にしろよ!」

A子 「じゃあこんなのは? 『お前は本当の子じゃない』」

B男 「笑顔作りにくいわ!」

A子 「でも口は『い』の形で、笑ってるよ」

B男 「口が笑ってても目がどんよりだよ!」

A子 「じゃあ、『本当は一緒に写りたくない』」

B男 「やめぇ! もっと自然と笑顔になれるような言葉はないのか!?」

A子 「『かわいいイヌ』!」

B男 「だからおちょぼ口になってるって!」

A子 「あ、そっか。じゃあ『かわいいイヌイ』!」

B男 「誰だよ、乾! かわいかろうがピンとこねぇよ!」

A子 「猫もダメだし、猿もブタも河童もダメか……」

B男 「『三蔵法師』ならいけるけど!?」

A子 「よし、おやつにしよう!」

B男 「あ、それはいいかもね」

A子 「『焼きたてのホットケーキ』!」

B男 「ちょっと長いけど、そういうのはいいね」

A子 「あ、いけない。シロップ買い忘れた」

B男 「味がない!」

A子 「マヨネーズでいい?」

B男 「いいことあるか!」

A子 「マヨネーズはどんな料理にも合うのよ!」

B男 「世界一のマヨラーでもホットケーキにはかけまい!」

A子 「『ハイ、マヨネーズ』」

B男 「だから『う』の口になってるって!」

A子 「口の形なんかどうでもいいのよ!」

B男 「よかねぇだろ!」

A子 「あ、そうだ、それがいい! 『口の形なんかどうでもい~い』!」

B男 「もういいよ」


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