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笑いは世界を救う  作者: たくえりすきぃむ


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ラブレターは直筆で

A子 「ねぇねぇ。最近手紙って書いた?」

B男 「いや、ないなぁ。基本メールだな」

A子 「嘆かわしい! 日本人なら文字に想いをしたためなさいよ!」

B男 「でもメンドクサイじゃん? 」

A子 「それがダメなのよ! 文字という文化は日本にしかない貴重なものなのよ!」

B男 「んなこたねぇよ! 世界中どこにでもあるわい!」

A子 「平仮名やカタカナは美しいのよ!」

B男 「でも俺、字汚いし」

A子 「じゃあ洗いなさいよ!」

B男 「洗って綺麗になるもんならとうの昔に洗浄しとるわい!」

A子 「洗っても落ちないの? 頑固な汚れねぇ!」

B男 「人の文字を汚れ扱いすんじゃねぇよ!」

A子 「最近の子はラブレターとか書かないのかしらね?」

B男 「メールで済ませちゃうんじゃないの?」

A子 「携帯の?」

B男 「うん。みんな持ってるしね」

A子 「じゃあ、朝学校行ったら下駄箱に携帯が?」

B男 「なんでゴト渡してんだよ!? 送信するの!」

A子 「下駄箱?」

B男 「送られてきたら怖いだろ!?」

A子 「じゃあさ、勇気のない子は友達に頼んで転送?」

B男 「2度手間だな! ラブレター手渡すのは友達に頼んだりするだろうけど、メールなら自分で送信出来んだろう?」

A子 「でも、誤字脱字がないかなとか、不安になるじゃない」

B男 「確認しろよ」

A子 「『私、携帯汚いし』とか」

B男 「関係ねぇわ! メールにゃ反映されないし! 気になるなら洗えばいいし!」

A子 「洗って綺麗になるもんならとうの昔に洗浄しとるわい!」

B男 「洗ったら綺麗になるんだよ、携帯は!」

A子 「でもやっぱりさ、想いを伝えるなら手書きじゃない?」

B男 「まぁ、手書きの文章は段違いでいいよな」

A子 「今は手書きでメール送れるらしいよ」

B男 「手書きにこだわるなら便箋にしたためろ!」

A子 「絶対うまくいく必殺のラブレターとかないかな?」

B男 「絶対うまくいくんじゃつまらないだろう?」

A子 「でもどうせならうまくいきたいじゃない」

B男 「だったら素直な気持ちをダイレクトに伝えるのがいいんじゃないのか? 下手でも真剣に想いを込めて書いた文章っていうのは気持ちが伝わるもんだよ」

A子 「『おなかがすきました』」

B男 「今現在の気持ちじゃなくて!」

A子 「『昨日の今頃もすいてました』」

B男 「いや、知らないし!」

A子 「『なんなら一昨日もすいてた気がします』」

B男 「ラブレターに関係のないことを書くな!」

A子 「じゃあ何を書くのよ?」

B男 「だから、好きなら好きだとハッキリ書くの!」

A子 「『微妙です』」

B男 「だったらラブレターなんぞ出すんじゃねぇ! 好きな相手に送ろうか!」

A子 「『好きです』」

B男 「そう」

A子 「『でも象さんの方がもっと好きです』」

B男 「じゃあ象さんにラブレターを出しやがれ!」

A子 「『象さんよりもっと好きです』」

B男 「象さんって言われても相手ピンとこないだろうけどな」

A子 「で?」

B男 「付き合ってくださいとか」

A子 「『突き落としてください』」

B男 「どこから!? っていうか、なんで!?」

A子 「想いが有り余り過ぎて」

B男 「『付き合ってください」!」

A子 「『付き合ってください(笑)』」

B男 「笑うな!」

A子 「明るく楽しい男女交際希望なの!」

B男 「明るく楽しいはいいから、最後は真剣に今の気持ちをぶつけるんだよ!」

A子 「『おなかがすきました!』」

B男 「だったら何か食ってこいよ! もういいよ」


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