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笑いは世界を救う  作者: たくえりすきぃむ


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アレっ子

A子 「ねぇねぇ。ボクっ娘って知ってる?」

B男 「あぁ。マンガとかで自分のことを『ボク』って言う女の子だろ?」

A子 「ということは、おじいちゃんっ子っていうのは、自分のことを『おじいちゃん』っていう女の子?」

B男 「違うな! まずいないし、そんな子!」

A子 「じゃあなに、おじいちゃんっ子!?」

B男 「おじいちゃんが大好きでよく懐いてる子供のことだろ!?」

A子 「そんな子供がいるか!」

B男 「いるわ、いっぱい!」

A子 「あなたはどうだった?」

B男 「俺はおばあちゃんっ子だったかな」

A子 「一人称が『おばあちゃん』」

B男 「おじいちゃんっ子が違ったら、おばあちゃんっ子も違うだろうなって予想は立たないのか!?」

A子 「おばちゃんっ子って、どんな子のこと?」

B男 「おばあちゃんによく懐いてて、おばあちゃんの知恵袋とか知ってたりするんだよな」

A子 「知恵袋って?」

B男 「生活の知恵だよ」

A子 「ブログやるならアフィリエイトやっとけばお小遣い稼ぎになる、とか?」

B男 「そういうんじゃない!」

A子 「ウィンドウズキーとDで画面上のウィンドウが全部最小になる」

B男 「だからパソコン関係の技じゃなくてさ! 畳を掃く時に出がらしの茶っぱを撒いてから掃くと埃がよく取れるとかさ!」

A子 「あぁ、知ってる知ってる。ほうきを逆さまに立ててほっかむりさせるんだよね」

B男 「それ、京都の人がやるさっさと帰れの合図! 知恵袋じゃない!」

A子 「ウチのおばあちゃんにはそういう袋はなかったなぁ。有袋類じゃなかったっぽいから」

B男 「有袋類ではねぇだろうよ、そりゃ! カンガルーやコアラじゃあるまいし!」

A子 「ウチのおばあちゃんにあったのは、お腹の袋だけだったなぁ」

B男 「有袋類なんじゃん!? お腹に袋持ってるのは有袋類だよ!?」

A子 「あ、ふくらはぎだったかな、袋がついてたの」

B男 「なんて微妙なポジションについてんだよ、使いにくいなぁ!」

A子 「何か色々教えて、知恵袋」

B男 「そうだなぁ。お弁当箱とかのプラスチックの匂いは、米のとぎ汁に小一時間浸けておくと綺麗にとれるらしいぞ」

A子 「なんで?」

B男 「理由は知らないけど、そういうもんなの! 実際やってみりゃわかるよ」

A子 「他には?」

B男 「花瓶に洗剤を一滴垂らしとくと花が長持ちするらしいぞ」

A子 「なんで?」

B男 「だから理由はわかんねぇってのに!」

A子 「おばあちゃんの魔力?」

B男 「魔法使いか!? 暮らしの知恵だよ! 昔からそうやって言い伝えられてきたの」

A子 「じゃあおじいちゃんの知恵袋は?」

B男 「聞いたことないな、そのワード!」

A子 「なんも考えずに生きてきたのか!?」

B男 「そんなことねぇよ! おじいちゃんだと、道具を作ったり、山菜に詳しかったりしたな」

A子 「あれはカケル君で、あっちがマナちゃん」

B男 「三歳児に詳しいわけじゃないからね!」

A子 「あっちがジュリエッタちゃん、こっちがカイザア君」

B男 「キラキラネームまで網羅してるのか、おじいちゃん!?」

A子 「おばあちゃんのに比べて役に立たない知恵袋だね」

B男 「だから、三歳児に詳しいわけじゃないってば!」

A子 「何に詳しいって?」

B男 「山菜だよ! 山に生えてる野草とか、木の実とかキノコとかに詳しいの!」

A子 「この木の実も知ってる。このキノコも知ってる。うん、知ってる知ってる」

B男 「教えろよ! 一人で納得してないで!」

A子 「知りたきゃググれ!」

B男 「おじいちゃんがググれとか言うな! 孫と山に入ってキノコとか採る時に、これは食べられるとか、これはダメだとか教えるの!」

A子 「これは食べられる。これは物凄い頑張れば食べられる」

B男 「物凄い頑張んなきゃ食べられない物は食べられる方に入れるな!」

A子 「これは食べられるけど、責任は取れない」

B男 「じゃあ食べられないんだよね!?」

A子 「うん、食べられない!」

B男 「認めたね!? お前、何の知識もないよね!?」

A子 「仕方ないよ、おじいちゃんっ子って、自分のことを『おじいちゃん』って言うだけの子供だもん」

B男 「だからそれ、おじいちゃんっ子じゃないから! もういいよ」


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