ガールズトーク
A子 「ねぇねぇ。ガールズトークをしよう!」
B男 「俺オッサンなんだけど!?」
A子 「まぁ、女の子が話してそうな話題で盛り上がれればそれでよし」
B男 「っていうと、やっぱり恋バナとかか?」
A子 「英語にすると『カモンバナ~ナ』」
B男 「違うわ! バナナを呼んで何する気だ!?」
A子 「恋バナってなに?」
B男 「恋の話だよ!」
A子 「『理科の実験で解剖したよねぇ~』とか?」
B男 「それフナだ! 鯉ですらねぇよ!」
A子 「あぁ、恋愛の話か!」
B男 「それ以外にないだろう!?」
A子 「最近の女の子はそんな話しないよ」
B男 「じゃあどんな話してんだよ?」
A子 「ミドリムシについての考察」
B男 「絶対してないよね!?」
A子 「これが大盛り上がり」
B男 「ウソつけ!」
A子 「最近の流行は、ミドリムシとサナダムシの違いについて」
B男 「まるっきりの別もんじゃねぇか! 違いをあげろと言われれば『全て』だよ!」
A子 「確かに、ミドリムシは滅多にお目にかかれないけど、サナダムシには毎日会うからねぇ」
B男 「会えるか!」
A子 「あ、友達にサナダムシってあだ名の人がいてね」
B男 「もっとまともなあだ名はなかったのか!?」
A子 「苗字をもじってあだ名にしてるんだよ」
B男 「あぁ、真田さんか」
A子 「いいや、虫田さん」
B男 「じゃあ何虫でもいいんじゃねぇか!?」
A子 「顔もちょっと似てるの!」
B男 「サナダムシの顔ってどんなんだ!?」
A子 「たまにものすごくサナダムシっぽい表情をするの」
B男 「その『っぽさ』がまるで理解出来ねぇ!」
A子 「じゃあ本人に会ってみればいいよ」
B男 「あんまり紹介してほしくはないんだけどな!」
A子 「あ、ミドリムシさ~ん!」
B男 「ミドリムシさんもいるのか!?」
A子 「苗字から一文字とってあだ名にしてるんだよ」
B男 「じゃあ、緑川さんか?」
A子 「いや、虫田さん」
B男 「そいつもか!? お前の周りに多いな、虫田さん!?」
A子 「だって女の子ですもの」
B男 「いや、よく分かんねぇ!」
A子 「これだから男ってヤツは……」
B男 「女心と虫田が多いのは関係ないだろ!?」
A子 「『女心と虫の息』って言葉を知らないの?」
B男 「あぁ、知らねぇな! 秋の空なら知ってるけどね!」
A子 「『秋の空と虫の息』?」
B男 「虫の息じゃない!」
A子 「『秋の空と秋の虫』?」
B男 「秋の虫ってなんだ!? トンボか!?」
A子 「スズムシ!」
B男 「何でもいいわ!」
A子 「ちなみに、スズムシってあだ名の人もいる」
B男 「また虫田なんだろどうせ!?」
A子 「そんなに虫田ばっかりいないわよ!」
B男 「じゃあ鈴木さんか?」
A子 「虫林さん」
B男 「なんにせよ虫が多い!」
A子 「この前友達引き連れて薬局行ったら、虫除けコーナーで全員苦しみ出し」
B男 「除けられてんじゃねぇよ!」
A子 「虫捕り網に掴まり」
B男 「捕られてんじゃねぇよ!」
A子 「蒸しパンに大興奮」
B男 「それは別にいいけど!」
A子 「ショッピングと食べ物、まさに女の子だね!」
B男 「かなりの虫寄りだけどな!」
A子 「そしてガールズトークで盛り上がる」
B男 「恋の話か?」
A子 「『理科の実験で解剖したよねぇ~』」
B男 「だからそれフナだから! もういいよ」




