あれっこりー
A子 「ねぇねぇ。あれっこりーみたいな髪型にしてみない?」
B男 「お断りだよ!」
A子 「まだ全貌が明らかになっていないというのに!?」
B男 「明らかにブロッコリーだろうが! それすなわちアフロじゃねぇか!」
A子 「お前はエスパーか!?」
B男 「違うわ!」
A子 「分かった! 浪人生探偵だ!」
B男 「探偵じゃないし、浪人生なら大人しく勉強してろよ!」
A子 「『例え4浪しても、この謎は解いてみせる!』」
B男 「謎の前に入試をクリアーしろ、お前は!」
A子 「そんなあなたにお勧めの髪型があるんだけど?」
B男 「なんでお前は、そこまで俺をアフロにしたいんだよ!?」
A子 「アフロじゃないよ! あれっこリーヘアー!」
B男 「ブロッコリーみたいな髪型は漏れなくアフロなんだよ!」
A子 「『茎!』『もこもこ!』だよ?」
B男 「茎の部分もあるの!?」
A子 「そこまで含めてあれっこりーでしょう!?」
B男 「いつまでブロッコリーを隠してるんだよ!? もういいよ、あれっこりー!」
A子 「似合うと思うんだけどなぁ」
B男 「思うな、そんなもん!」
A子 「じゃあ、あれフラワーは?」
B男 「お断りだよ!」
A子 「またしてもノーヒントで!?」
B男 「どうせカリフラワーだろう!?」
A子 「さすがは、リストラ間際探偵!」
B男 「だから、推理の前にもっと気にすることあるだろうって!」
A子 「なんで頑なに髪型を変えたくないの?」
B男 「髪型を変えたくないんじゃなくて、その髪型にしたくないんだよ!」
A子 「もこもこは嫌い?」
B男 「もこもこはもとより、茎の部分が明らかにおかしいだろう!?」
A子 「女子高生に大人気だよ?」
B男 「絶対嘘だよね!?」
A子 「『茎、よくな~い?』」
B男 「よくないよ! 分かるよね!?」
A子 「どうして野菜を好き嫌いするかなぁ?」
B男 「野菜を好き嫌いしてるんじゃないんだよ!」
A子 「あれっこりーだから嫌なんでしょう!?」
B男 「髪型がな! あと、あれっこりー言うな!」
A子 「それがトマトやキュウリだったら大歓迎なんでしょう!?」
B男 「嫌だよ!? きゅうりヘアーとかお断りもいいところだからね!」
A子 「イボイボまで完全に再現していたとしても?」
B男 「再現していたらなおのことだな!」
A子 「『きゅうり、よくな~い』」
B男 「よくないよ、女子高生!? 周りを巻き込むような思考の流布は控えてね!」
A子 「やっぱりあれか、ハンバーグとかがいいのか」
B男 「いいと思う!? 例えば会社にハンバーグみたいな髪型したヤツがいたらどう思うよ!?」
A子 「『今日はBランチにしようかな』」
B男 「そうじゃねぇよ! 知らねぇよ、お前が昼にハンバーグ食いたくなったとか!」
A子 「Bランチは天ぷらうどんとバラチラシのセット!」
B男 「ハンバーグまるで関係ないじゃん!? あと、Bランチっぽくないラインナップだね!?」
A子 「それが何か?」
B男 「そうじゃなくて、ハンバーグみたいな髪型したヤツがいたら、『あの人の髪型変~』ってなるだろう!?」
A子 「髪型の前に顔が……」
B男 「ハンバーグみたいな髪型以上に変な顔ってどんな顔だよ!? とにかく、おかしな髪型にはしないから!」
A子 「じゃあ、今流行の、オシャレな髪型にならしてもいい感じ?」
B男 「そういうのなら大歓迎だな」
A子 「あれっこりーみたいな形してるんだけど」
B男 「だからいつまでブロッコリー隠してるんだって! もういいよ」




