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笑いは世界を救う  作者: たくえりすきぃむ


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社会人の文章

A子 「ねぇねぇ。この春から社会人になった人っていっぱいいるんだろうね」

B男 「そりゃ多いだろうな」

A子 「18人くらいかな」

B男 「桁が違うわ! 何万人といるよ!」

A子 「そんなにいるの? 色違いとか含まずに?」

B男 「色違いってなんだ!? 新社会人にそんなのいるかよ!」

A子 「『あれ、あなたはライバル会社に入社した斉藤さんの色違い?』」

B男 「ねぇよ!」

A子 「『どうも、メタル斉藤です』」

B男 「なんかちょっと強そうだね、元の斉藤よりも!」

A子 「そういうのを入れてもいいならそれくらいはいるかもね」

B男 「そういうのを入れなくても何万人もいるの! っていうか、色違いとかないから!」

A子 「そんなにいると埋もれちゃいそうだね」

B男 「まぁ、一気に増えるから、自然と注目される人とそうじゃない人には分かれちゃうよな」

A子 「派手な色の人が得だね」

B男 「色違いいないから! 何度でも言うよ! いないから!」

A子 「なんかさ、『あ、こいつは他の新人とは違うな』って思わせるコツとかないかな?」

B男 「それはもう、断然言葉遣いだろうな」

A子 「語尾に『おじゃる』?」

B男 「確かに他とは違うけども! いい意味で他とは違うなって思われなきゃ意味ないだろう!?」

A子 「『おじゃるです』?」

B男 「敬語にしたつもりか、それで!?」

A子 「『いつもおじゃっております』?」

B男 「謙ったつもりかな!? そういうのじゃなくて、正しい日本語を使うの!」

A子 「ヘイブラザー、そんなの超簡単だよ」

B男 「ヘイブラザーの時点でアウトだけどな!」

A子 「正しいって、具体的には?」

B男 「ら抜き言葉を使わないとかな」

A子 「カレーに添えるのが『何っきょう』か分からなくなっちゃうもんね」

B男 「らっきょうだね!? 分からなくならないよね!?」

A子 「どういうこと?」

B男 「『見れる』、『食べれる』とかいうヤツだよ」

A子 「あぁ、言葉の中から『ら』がなくなってるヤツか」

B男 「若い人に多いんだよな」

A子 「ちゃんと、『ラ・見れる』って言わないとね」

B男 「なんかフランスっぽくなってるけど!? 『ら』の場所が違う!」

A子 「『見ららら』」

B男 「『ら』が多い! 「見られる』だよ!」

A子 「『見られる』『食べられる』『ラ・喋れる』」

B男 「またフランス語っぽいのが出てきた!」

A子 「『喋られる』?」

B男 「いや、喋れるは喋れるで合ってるよ」

A子 「区別が難しいね」

B男 「一般的には、誘導する形に変えて『見よう』みたいに『よう』になるのは『ら』が必要で、『喋ろう』みたいに『ろう』になるのは『ら』が要らないって言われてるから覚えておくといいよ」

A子 「そして、『書こう』みたいに『こう』になるのは『ラ・書ける』になるわけだね」

B男 「ならないね! 頭に『ラ』がつくのはフランスっぽくしたい時だけかな!?」

A子 「『どうも、ラ・斉藤です』」

B男 「いろんなバージョンがいるな、斉藤!?」

A子 「『ラ・斉藤の色違いです』」

B男 「それにもいるのか、色違い!?」

A子 「『ラ・斉藤の、ラ・色違いです』」

B男 「色違いにも『ラ』付いちゃった!?」

A子 「ら抜き言葉を使ってると、斉藤とラ・斉藤の区別が付かなくなっちゃうから気を付けなきゃね」

B男 「そんなのはどうでもいいけども! ちゃんとした日本語を心がけるのが、社会人としてワンランク上にいける秘訣だな」

A子 「これで、色違いの中でも頭ひとつ抜け出せるね」

B男 「だから色違いとかいないから! もういいよ」


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