表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
笑いは世界を救う  作者: たくえりすきぃむ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

41/365

パンダが欲しい

A子 「ねぇねぇ。パンダが欲しい」

B男 「ムリだ」

A子 「また、何の努力もしないで!」

B男 「日本が欲しがってもなかなか手に入らない動物なんだよ!」

A子 「高いの?」

B男 「数が少なくて貴重なの」

A子 「増やせば?」

B男 「そう簡単にいくならとっくにやってるだろうよ!」

A子 「ポケットの中に入れて叩いてみれば?」

B男 「ビスケットか!? ポケットを叩くとパンダが増える、か!?」

A子 「なんとか1匹でも欲しいんだけど」

B男 「パンダなんかもらって何するんだよ?」

A子 「黒い部分を白く塗る!」

B男 「じゃあ最初っから白熊を飼え!」

A子 「違うの! お客さんが『あ、白熊だ』って思ってると突然笹を食べ始めるの! お客さんビックリ!」

B男 「しょうもないドッキリ仕掛けんな!」

A子 「パンダって、なんであんなに可愛いんだろうねぇ」

B男 「模様じゃないかな」

A子 「じゃあなんで牛はそんなに可愛くないんだろう……?」

B男 「失礼な! 可愛いだろうよ、牛も! 牛協会に怒られるぞ」

A子 「でもパンダほどの人気はないじゃない」

B男 「まぁ、模様がまだらだしな。パンダは絶対狙って黒くしてるもん。目と耳と手足って、可愛くなる気満々だもんな」

A子 「なんて腹黒い! おなかは白いくせに!」

B男 「自然界にあんなカラーリングの生き物が誕生したのが不思議でならないよ」

A子 「もしパンダがゼブラ模様だったらどうなってたかな?」

B男 「縞々?」

A子 「うん。縞クマ」

B男 「なんか紛らわしい名前だな!」

A子 「縦縞にしたら阪神パンダ」

B男 「大阪で大人気だな」

A子 「逆に他の動物がパンダ模様だったらかわいいかな?」

B男 「どうだろう? 犬猫なら可愛いかも知れないけど」

A子 「人は?」

B男 「心配で仕方ないだろう!? 目の周りクマで、耳とか手足真っ黒になってたら即病院連れてくよ!」

A子 「蛇」

B男 「分かりにくい! 耳も手足も無いし!」

A子 「クマ」

B男 「それパンダ!」

A子 「そういえば、『熊』を使ったことわざはあるけど、『パンダ』を使ったことわざってないよね」

B男 「ちょっと待って。熊を使ったことわざってなに? 思いつかないんだけど?」

A子 「ヒョウタンから熊」

B男 「怖ぇよ! 食われるじゃん!」

A子 「二階から熊」

B男 「だから怖ぇって! で、それ二階から目薬だから、熊とは似ても似つかないよね!?」

A子 「犬も歩けば熊」

B男 「どんな進化だ!? チワワを散歩に連れて行って、帰ってきたら熊になってるのか!?」

A子 「隣の客は熊」

B男 「席に案内してんじゃねぇよ、店員! で、それもはやことわざですらないからね!」

A子 「このように、熊を使ったことわざが沢山ある中、パンダを使ったことわざが一個もないの」

B男 「熊を使ったことわざも一個も出てきてないけどな」

A子 「熊の子見ていたかくれんぼ!」

B男 「お尻を出した子一等賞か!?」

A子 「引っ張りクマ」

B男 「それタコ! 引っ張りクマって、ちょっと可愛らしいキャラクターみたいだから!」

A子 「引っ張りパンダ」

B男 「完全にキャラクターになったな。Tシャツにでもなりそうだよ」

A子 「やっぱりパンダ」

B男 「やっぱりってなんだ!? 何回鏡見ても『やっぱり俺パンダなんだ……』みたいな感じか!?」

A子 「がっかりパンダ」

B男 「テンション下がっちゃってんじゃん! いいじゃんパンダで!」

A子 「ドッキリパンダ」

B男 「ドッキリしてるパンダか?」

A子 「ううん。白熊だと思って見てたら急に笹を食べ始めて『パンダなんだ!?』って、お客さんをドッキリさせるパンダ」

B男 「だから白く塗んなって! もういいよ」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ