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笑いは世界を救う  作者: たくえりすきぃむ


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336/365

イチャモン

A子 「ねぇねぇ。食堂で異物混入したって文句言う人がやりたい」

B男 「凄く迷惑だからやめてくれる!?」

A子 「あ、大丈夫。最初は入ってなかったけど、私が後から入れた異物だから」

B男 「全然大丈夫じゃねぇな!? 完全なイチャモンじゃん!?」

A子 「え? イチャモンっていうのは中に入ってる異物のこと?」

B男 「そんな、どっかのキャラクターみたいなもんじゃないからな!?」

A子 「イチャモン、ゲットだぜ!」

B男 「ゲットすんな!」

A子 「では、リリース」

B男 「リリースもすんな!」

A子 「じゃあどうすればいいの、この異物!?」

B男 「捨てとけよ!」

A子 「えっと、イチャモンって燃えるゴミ? 燃えないゴミ?」

B男 「知らんわ!」

A子 「知らなきゃ捨てられないじゃない!」

B男 「もうイチャモンはいいから! なんか適当に異物入れて文句言ってこいよ! 完璧に対処してやるから!」

A子 「おうこら、ねーちゃん!」

B男 「ちょっと待って!? 俺がねーちゃんに見えるのか!?」

A子 「いいえ、まったく」

B男 「じゃあなんでねーちゃんって呼び止めた!?」

A子 「にーちゃんに見えるタイプのねーちゃんの可能性が捨てきれず?」

B男 「紛らわしいこといいから! にーちゃんって呼び止めて!」

A子 「おい、そこの店員!」

B男 「意地でもにーちゃん言いたくない人か!? まぁいいや。はいどうしました?」

A子 「きつねうどんの中に、なんか白くて長いモチモチしたものが入ってるんだけど!?」

B男 「うどんだな!? それがこの料理のメインだ!」

A子 「この店は客にこんな物を食わせるのか!?」

B男 「そういう物を食わせる店なんだよ、ここは!」

A子 「洋食屋のくせに!」

B男 「食堂じゃなかったの!? 仮に洋食屋だとして、なんでうどん置いちゃってんの!? うどん屋にしようか!」

A子 「なんでうどん屋にうどんが置いてあるのよ!?」

B男 「うどん屋だからだよ!」

A子 「おかしい。全然クレームにならない」

B男 「入ってちゃいけない物が入ってるからクレームつけるの!」

A子 「やい、そこの店員!」

B男 「ちょっとバリエーション変えてきたな!?」

A子 「うどんの中にそばが二本混ざってたんだけど!?」

B男 「いいじゃんそれくらい! 湯きりの時に混ざっちゃったのかな!? でも食べられるからどうぞ食べちゃって!」

A子 「食べられるから食べろってことは、イナゴまではセーフってことだよね?」

B男 「イナゴはアウトだな!?」

A子 「佃煮にすれば食べられる」

B男 「仮に佃煮になってても文句言っていいと思うぞ、イナゴは!」

A子 「もっとあり得ない物の方がいいの?」

B男 「もう、絶対うどんに入ってないようなヤツで、食べられないヤツな!」

A子 「ヘイ、ミスター店~員!」

B男 「どこの国の人だ!? 『てん~いん』って言いにくかったろう!?」

A子 「うどんの中にワゴン車入ってたんだけど!?」

B男 「入ってるか!」

A子 「見落としたんじゃないの!?」

B男 「絶対見落とさないだろう!? まず器に入りきっていないし!」

A子 「いやいや、ワゴン車が入るサイズのうどんを頼んだから」

B男 「あるか、そんなサイズのうどん!」

A子 「きつねうどん、ワゴン車入りよ!」

B男 「じゃあ付いてるもんなんじゃん、ワゴン車!? ワゴン車入りって言ってんだし!」

A子 「全然クレームにならないね」

B男 「入ってるものがあり得ない物ばっかりだからだよ!」

A子 「もっとありそうな物でクレームつけるの?」

B男 「そうだよ! 入っててもおかしくないけど、絶対入ってちゃダメなヤツでクレームつけてくるの!」

A子 「ちょっと! うどんの中にイチャモン入ってたんだけど!?」

B男 「だからイチャモンってなんだ!? もういいよ」


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