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笑いは世界を救う  作者: たくえりすきぃむ
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警視庁捜査一課

A子 「ねぇねぇ。警視庁捜査一課になって所轄に捜査本部を置きたい」

B男 「なんだそりゃ!?」

A子 「刑事ドラマを見たのよ」

B男 「まぁ、影響されやすいよな、ああいうのは」

A子 「変~身!」

B男 「刑事ドラマじゃなくねぇか、それ!?」

A子 「刑事ドラマだよぉ。タイトルに『未来警察』って付いてたもん」

B男 「警察の前に『未来』って付いたら特撮ヒーローモノじゃねぇか!」

A子 「酷い決め付けだ! 警察にだって未来はあるわよ!」

B男 「どんなに未来になっても変身はせんわい!」

A子 「じゃあ『合体!』」

B男 「もっとしない!」

A子 「未来なのよ! どんな犯罪にも対応出来るようにロボットの一つや二つ開発されてるわよ!」

B男 「どんな時代だよ」

A子 「ドアも全部自動ドアだし」

B男 「そこは別に何でもよくね?」

A子 「お手伝いロボットもいるし」

B男 「分かりやすい未来だな」

A子 「制服は銀色の全身タイツ」

B男 「気持ち悪っ!」

A子 「頭のところには触角みたいなのがピヨンって出てるの」

B男 「昭和30年代の未来予想図じゃねぇか!」

A子 「そんな刑事ドラマを見たのよ」

B男 「視聴率悪そうなドラマだな。なんてドラマだよ?」

A子 「『太陽にほえよう』」

B男 「パクリくさっ!」

A子 「パクリじゃないよ! オリジナリティ溢れる作品だったよぉ!」

B男 「あれは『ほえろ!』っていう強い感じだからかっこいいんだよ! 『ほえよう』って、なんで『もしよかったらご一緒にどうです?』的なニュアンスなんだよ!? どんだけ物腰柔らかな刑事ドラマだ!?」

A子 「『ほえろ!』とか言うと、『は? 何命令してんスか?』みたいな感じになっちゃうから」

B男 「なんでキレてんだよ!?」

A子 「最近の若い人はそういうの嫌いなんだよねぇ、『お前』とか」

B男 「刑事みたいな職業は上下関係厳しいもんだろ!? もっと先輩を尊敬しろよ!」

A子 「尊敬してますよ、太っちょメガネ刑事」

B男 「バカにしてんじゃねぇか!」

A子 「バカにしてないよぉ。刑事にはニックネームが付くんだよぉ」

B男 「太っちょメガネ刑事はないだろう?」

A子 「半笑い刑事」

B男 「薄気味悪いわ! 笑うなら思いっきり笑えよ!」

A子 「半ナマ刑事」

B男 「半ナマはおかしいだろ!? プルンとでもしてんのか!?」

A子 「じゃあ、ナマ刑事」

B男 「どんだけ新鮮さをアピールしてんだよ!?」

A子 「刑事の卵って言うじゃない? 半ナマ刑事の卵だと完全に半熟卵よね」

B男 「どうでもいいわ!」

A子 「温泉卵刑事!」

B男 「カッコよくない!」

A子 「犯人に撃たれて殉職する時に、先輩刑事が泣きながら『温泉卵ー!』って」

B男 「温泉卵大好きか!?」

A子 「で、ボスが『今日からは厚焼き玉子が温泉卵の穴を埋めてくれ』って」

B男 「卵が多い! 他にニックネーム思い付かんのか!?」

A子 「『ここはこの半人前刑事に任せろ!』」

B男 「任せられるか! 半人前じゃ不安過ぎるだろう!」

A子 「犯人刑事」

B男 「刑事なの、犯人なの、どっち!?」

A子 「警察刑事」

B男 「二度手間だ!」

A子 「そんな面白刑事達が事件を解決する為に日々奮闘するドラマなのよ」

B男 「絶対つまんない!」

A子 「捜査本部を所轄に設置するたびに所轄と本庁で摩擦が起きるの」

B男 「協力して事件解決しろよ」

A子 「所轄が本庁に『半人前のクセに!』とか言って」

B男 「完全に舐められてるじゃん!」

A子 「本庁が所轄に『半魚人のクセに!』って」

B男 「人じゃないのか!?」

A子 「未来の警察はそんな感じ」

B男 「そんなわけあるか! もういいよ」


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