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笑いは世界を救う  作者: たくえりすきぃむ


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モーモーしぼり

A子 「ねぇねぇ。牛搾りしたことある?」

B男 「乳搾りな!」

A子 「それじゃあ、ヤギとかクジラかもしれないじゃない!」

B男 「クジラの乳搾りは絶対ねぇよ!」

A子 「したことある?」

B男 「乳搾りはないなぁ」

A子 「牛搾りは?」

B男 「もっとない! 今後も絶対ない!」

A子 「じゃあ、ちょっとやってみようか?」

B男 「おぉ、やってみたいな」

A子 「じゃあ、あなたは牛やって」

B男 「搾らせてくれるかな!?」

A子 「まったく、自己中なんだから」

B男 「責められる覚えはねぇよ!」

A子 「じゃあ、私が係の人やるね」

B男 「インストラクターだな」

A子 「係の人、イン、トラクター」

B男 「トラクターの中に入っちゃってんじゃん!? 何やってんの係りの人!? インストラクター!」

A子 「それでは、これから正しい牛の搾り方を教えます」

B男 「だから牛は搾らないから!」

A子 「え、でも、搾ると『モー』とか言うよ?」

B男 「言わせなくていいから! 新鮮な牛乳を搾らせて!」

A子 「では、搾りたての牛乳です。思う存分搾ってください!」

B男 「違う! 牛乳を搾りたいんじゃない!」

A子 「牛乳を拭いた雑巾を絞りたいの?」

B男 「手が臭くなっちゃう!」

A子 「でも、牛乳を搾りたいって」

B男 「牛から搾り出したの!」

A子 「それならそうと早く言ってくれればいいのに」

B男 「言わなくても乳搾りってそういうもんだろうが!」

A子 「ではまず最初に、しっかりと手を洗ってください」

B男 「汚い手で牛に触るとバイ菌とか心配だからな」

A子 「目安としては、骨が透けて見えるくらいまでしっかりと洗ってください」

B男 「無理だよ!? 皮膚とか肉とかすり減っちゃってるからね、それ!」

A子 「じゃあ普通に洗ってください」

B男 「はい、手を洗ったよ」

A子 「そしたらうがいをしてください」

B男 「牛に風邪をうつさないための対策か?」

A子 「次に、悪事から足を洗ってください」

B男 「うん、それは必要ないかな!? 悪事働いてないから!」

A子 「首を洗って待っていてください」

B男 「なんか凄い覚悟でもしなきゃいけないのか!?」

A子 「最後に、湯船に浸かってゆっくりと疲れを癒してください」

B男 「乳搾りさせろよ、いい加減に!」

A子 「では、いい加減な感じで搾ってください」

B男 「そうじゃねぇよ! 搾る時はちゃんと搾るよ!」

A子 「じゃあ搾り方を教えますね」

B男 「やっとここまで来たか」

A子 「この搾乳器を牛に取り付け、スイッチをオン。あとは全自動です」

B男 「スゲェ便利だけど、そうじゃない! 手で搾りたいの!」

A子 「なぜ?」

B男 「乳搾りがしたいから!」

A子 「じゃあ基本的な搾り方を教えますね。簡単なのですぐ出来ると思います」

B男 「簡単なのはありがたいな」

A子 「まず、掌に体内のエネルギーを集中させます」

B男 「もう無理! そんな漫画みたいなこと出来ない!」

A子 「じゃあ、乳搾りはちょっと……」

B男 「そんなことないよね!? 一般人にも出来るはずだよね!?」

A子 「最近の一般人はみんな手からビームくらい出せるからねぇ」

B男 「マジでか!? 知らなかったわ!」

A子 「乳搾りは諦めてください」

B男 「じゃあ他に何か出来ることはないか?」

A子 「牛搾りなら」

B男 「だから牛は搾んねぇってのに! もういいよ」


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