玉の輿に乗ろう
A子 「ねぇねぇ。タマの腰に乗りたいんだけど」
B男 「玉の輿でしょ!? タマの腰に乗ると『ニャッ!』って言われるよ!」
A子 「そうそう、その『頭ごなし』に乗りたいの」
B男 「玉の輿!」
A子 「村おこし」
B男 「名前も覚えられないんなら乗るんじゃねぇよ!」
A子 「玉の輿に乗ったら人生が楽しくなるらしいんだけど」
B男 「まぁ、乗れたらラッキーだろうな」
A子 「スイカで乗れるかな?」
B男 「JR東日本じゃねぇんだよ!」
A子 「今は西日本でもスイカ使えるわよ!」
B男 「JRじゃねぇんだよ!」
A子 「私鉄もいけますぅ!」
B男 「電車じゃないから!」
A子 「『3番線、玉の輿まいります。白線より下がってお待ちください』」
B男 「来ないから!」
A子 「『次の新宿には止まりませんのでご注意ください』」
B男 「特急か! 新宿飛ばすってよっぽどだぞ!?」
A子 「『席を譲り合ってご乗車ください』」
B男 「玉の輿にそんな何人も乗れるか!」
A子 「『駆け込み乗車はおやめください!』」
B男 「だから乗れないから!」
A子 「『滑り込み乗車もおやめください!』」
B男 「危ねぇな、おい!」
A子 「『持ち込み企画もご遠慮ください』」
B男 「全然関係ない! お前、玉の輿ってなんだかわかってる!?」
A子 「幸運を呼ぶ乗り物」
B男 「違ぇよ! 玉の輿っていうのは、お金持ちと結婚する事なんだよ!」
A子 「JRの社長一族とか?」
B男 「JR関係ないから!」
A子 「そっか、お金持ちと結婚することなのか。じゃあ、山田ヨシエさんなら『玉の輿ヨシエ』になるわけね」
B男 「苗字じゃねぇよ! 玉の輿一族とかいないからね!」
A子 「え、じゃあ『山田・T・ヨシエ』?」
B男 「ミドルネームになってんじゃん! 玉の輿の『T』!」
A子 「『玉野コシ』?」
B男 「ヨシエいなくなった! 跡形もなくなった! お金持ちと結婚することを玉の輿に乗るって言うの! 名前は変わらないの!」
A子 「お金持ちなら誰でもいいの?」
B男 「いいんじゃないの?」
A子 「小金持ちだと『楕円の輿に乗る』ってことになるのかな?」
B男 「なんでちょっと形ゆがんでんだよ!? お金持ってるほど丸いのか!?」
A子 「球体って作るの難しいから」
B男 「いいんだよ、小金持ちでも『玉の輿』で!」
A子 「じゃあコガネムシは?」
B男 「結婚すんのか、コガネムシと!?」
A子 「あ、コガネムシって、カナブンのことよ」
B男 「知っとるわい!」
A子 「『カブトムシ捕まえた!』『それカナブンだよ』『チッ!』でお馴染みのカナブン」
B男 「ヤな馴染み方だな!」
A子 「そっかぁ、カナブンと結婚するとみんなに羨ましがられるのか」
B男 「いや、なんだか可哀想な子だと思われるんだよ!」
A子 「じゃあ何と結婚しろって言うのよ!?」
B男 「お金持ち!」
A子 「メガネ持ち?」
B男 「メガネ沢山持ってても仕方ないんだよ!」
A子 「仕方なくないわよ! その日の気分に合わせて……!」
B男 「まぁオシャレだこと! でも玉の輿とは何の関係も無い!」
A子 「じゃあ、どうすれば玉の輿に乗れるのよ!?」
B男 「だから、お金持ちを探して結婚するんだよ!」
A子 「結婚を前提に玉の輿に乗せてください!」
B男 「前提じゃダメ! 結婚して初めてご乗車だよ!」
A子 「その際スイカは?」
B男 「いらねぇって! もういいよ!」




