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つらい 仕事がつらい ニートもつらい そんな話ではない 関係ない すいません
「よし!」
「殺そう」
銃を向ける。
「頭なんてオーソドックスな場所」
「ボクァ・・・嫌いだなぁ」 珍しく口を出して来る
「田中!なんだよ珍しい人の殺し方に文句付けるとは」
顔だけを向ける鈴木
「いゃね……なんと言うかぼくらにとっては何回もやってきた仕事の1つだろ…」
「あぁ 流れ作業みたいなもんだな」
「しかし! そこの彼にとっては一回きりの行事な訳だ」
田中は椅子に座りながら語りかける。
「鈴木君 つまり 一回きりなんだ チェリー 処女 初体験 初めてなの………わかるでしょう とかく人間は思い出を溜め込む生き物な訳だ 」
「だが こいつには思い出は必要ない」
田中は改めて銃をむけた
「いゃ最後の思い出な訳だよ 彼にとっては最後だ最初でもあるが………」
「何が言いたい!鈴木」
「つまり……… 僕の…」 パン!
「あっ」
「……………僕の家だよ……ここ……………」
「あっ……うん……ごめんな」
「………嫌いだなぁボクァ……………」
二人は掃除屋ではない
ましてや
殺し屋の様な大層な名はない
撃つのが田中の役目
見届けるのが鈴木の役目
殺すだけ
それだけ
「簡単だろ」
仕事の名前は
終わり屋
「楽しくはないだろうな」
「うん………多分」「と言うか……そうゆう区別じゃないからウチは」
「そだねぇ…どちらかと言えば…深夜のレジみたいな 投げやりな感じかな」
「うん合ってる」
「だねぇ」
「じゃぁ 掃除しろよ」
「あっ うん 流れないんだね次回…」
「短編だからなぁ」
「ははは…はは…は…」
「そいじゃ」
「ハイ」
「手伝ってもいい空気だしてもいい?」
「あっ……い…いくない」 「ハイ」