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憤る後輩となだめる先輩は自室で

「先輩私怒ってます。」

「怒ってんのはわかったから、寮の気温下げんのやめろ」

「嫌です。警告はしたんですから」

「それ以外の奴らも迷惑してんだろ?」

「そうです、家名に負けて何もしなかったやつらです」

「それも同罪なのか?」

「同罪です。せめて魔法を直撃させないとか、警告に止めとくとか、やり方があったのに直接傷つける手段を選んだ方たちも、その手段しか選ばないようなやつらにことを任せた方たちも同罪です」

「傍観してたとか、事なかれ主義とかは」

「嫌いなんです。それができるにもかかわらず、自分の身の安全ばかりしか、しない奴は」

「そんなに、家族が嫌いか?」

「家族?家族は先輩だけですよ」

「そうかい、ありがとな」

「感謝するのはこっちです。先輩に感謝するのは私です。先輩は素直に私の感謝を受け取ってください」

「なんだかわかりづらいが感謝するなってことか?」

「むしろ発作のことを理解してくれて、なおかつ発作の時しか相手にしない賢者みたいな人はいなかったので」

「そりゃどんな聖人君子でも、一気に邪仙に落ちちまうような、魅力があるからな」

「そうですよ、発作のあともしつこく私に迫ってくる人しかいないのですから、先輩とめぐり合えてやっぱり嬉しいんですよ」

「いろいろ体験してるからな、お前を拾ったあとから」

「とゆうわけで先輩、鎮めてくださいな」

「俺も落ちれたらどんなに楽なんだろうな」

「私が落ちてもいいですけど、先輩はダメです。私を止める人いなくなってしまいますから」

「月並みで悪いけど。今夜は寝かさない」

「期待してます」




「ふふ、本当に‘今夜’は寝かしてくれませんでしたね」

「・・・」

「寝ちゃましたか。まぁ、あれだけ激しくしてたらそうなりますよね」

「私の体に、心に、私の全てに全力で答えてくれる、だから離れたくないんですよ。先輩」





「…おぅ、朝日がきつい」

「おはようございます先輩」

「おはよう後輩、寝れたか?」

「えぇ、一応それなりには」

「無理はしてくれんなよ」

「感謝はしますが、むしろ先輩こそ言われる言葉じゃないですか?」

「かもしれんな」




「着替えも終わったところで第二ラウンドと行きましょう。先輩」

「お前の辞書に自重という言葉はないのか?!」

「そんなもの、あの人の腹の中においてきました」

「やっぱり、許せないのか」

「当たり前です。人に当たり前のことを教えずに育てた人を「親」と呼べるほど、私の心は広くありません」

「そっか、ならこの話は終わりだな。さっさと学校行くぞ」

「了解です先輩。では、また教室で」

「あぁ、またな」

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