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脅迫
様々な武器が僕の周りを囲んでいる。
僕の顔に電動ノコギリが近づいて、ビュンビュン回っている。
極めつけは熱い鍋だった。
今度は顔が動かせない。ほっぺたに、タバコの火が近づけられている。少しでも動いたら、僕は舌を火傷してしまう。
次は目玉が動かせない。細い針が突きつけられている。目玉を動かしたら、針が僕を刺そうとしている。
鐘がカランコロンと鳴っている。
そう思っていたのに
ママが大音量で叱るんだ。耳の奥までママは入ってくるんだ 。銅鑼をグワングワンと打つんだ。もう眠れやしない。
朝はいつも、僕の背中にナイフを突きつけている。少しでも動くと、背中から血が出て、少しずつ腐っていくんだ。
そんな時、僕の中で、ボクシングのゴングが鳴るんだ。
カン、カーン、カンカンカーンてね。
僕は無敵になるんだ。黄色いバラをあの子に投げるんだ。




