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告白したら違う子でした。いまさら憧れ女子が絡んでくるんですが。〜ショートカットのスポーツ少女ヒロインが勝つための物語  作者: 白井 緒望


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第9話 妹だってヒロインになりたい。

 

 ってか、ベタベタして気持ち悪い。

 シャワー浴びないと。昨日、風呂入ったのにめっちゃメンドイし。


 バカ妹のせいで遅刻しそうなんですけれど?


 俺はダッシュで脱衣所にいき、勢いよく浴室のドアをあけた。


 すると、中に紫音がいた。

 全裸だった。


 なんか椅子に座って、こっち向いて股を開いてた。


 身体の中まで全部見えた。

 見てしまった。


 え。

 感想?


 綺麗な身体だった……と思う。


 しおんの反応は予想外だった。

 いつもなら、「ほれほれもっと見ろ〜」とか言いそうなもんだが、バッと両手で身体を隠してしゃがみ込んだ。


 そして、顔を真っ赤にして本気で泣かれた。

 普通の女の子みたいに泣かれて、ビックリした。


 

 その後の朝食では、ずっと睨まれていて、めっちゃ気まずかった。


 まいったな。


 きらりとの待ち合わせがあるので俺が家を出ると、しおんも付いてきた。


 このまま放置もできないし、謝るか。


 「その。さっきはごめん」


 しおんは膨れている。


 「……裸見られて、イカされた……」


 「いや、順番を逆にするなよ。その言い方。誤解されるだろ」


 「1足す1は、どっちの1が前でも一緒じゃん。それと同じことだし」


 「全然違うし」


 しおんは革のカバンを両手で前に持って、俺を睨んだ。


 「あんな中途半端に辱められて、わたしもう無理」


 「は? 勘弁してくれよ。俺にどうしろっていうの?」


 「するなら最後までしろ!!」


 命令口調だし。

 なんでいきなり熱血教師みたいなのよ。


 はぁ……。

 相変わらずの無茶振り。


 そんなことしたら、余計に事態が悪くなるだけだと思うんだけど。

 

 「無茶いうなよ。それに子供できたらどうするんだよ」


 「……普通に生むし」


 「いや、それダメでしょ。お前だって知ってるだろ? 血縁だとダメなの」


 すると、しおんは急に声を荒げた。



 「私達、どうせ血なんて繋がってないじゃん!!」



 「え?」


 すると、しおんは。

 咄嗟に、手を口に当てた。


 しおんの「しまった」という心の声が聞こえてくるようだった。


 「え。それって、どういうこと?」


 「しらない」


 そう言うと、しおんは早歩きで1人で先に行ってしまった。ちらりと見えた横顔は泣いているみたいだった。


 俺はポツンと1人で取り残された。

 理解が追いつかず、頭の中は真っ白だった。


 しおんと血が繋がってない?


 いや、しおんが生まれた時、おれ普通に病院にいたし。宇宙人にさらわれて記憶が改ざんでもされん限り、あり得ないだろ。



 でも、まさか……。


 そんなことあり得ないので、ちゃんと検証したことがなかったのだ。


 俺は記憶を辿ることにした。



 ウチの両親は再婚だ。

 生み母は、俺が生まれてすぐに亡くなった。


 その時、俺はあまりにも小さかったし、再婚した母さんと父さんがすごく仲が良いので、俺も変な嫉妬心などはなく、今の母を実の母のように思っている。



 ……たしか、俺が保育園の年長さんの頃に父さんが再婚して、すぐに紫音が生まれたんだよな。


 そう。

 【すぐに】だ。


 ……!!


 俺は勝手に、子供ができたから再婚したのかと思い込んでいた。だが、実際には、父さんは、お腹に子供がいる女性と再婚したのか?

 

 だもしたら。

 ……これ以上は考えても仕方がなさそうだ。当事者に事情を聞きたい。


 俺はきらりに「ごめん。今日は行けないから、先に行って」とメッセージを送ると、家に引き返した。


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