第75話 ブラコンの妹。
「あぁ。入れよ」
紫音は恥ずかしそうに、俺の布団に潜ってきた。俺に抱きつくと、キスをしてくる。
10分くらいキスをしていたら、紫音はモゾモゾしはじめた。
「うぅ。もっとチュウしたいけど、これ以上したら、颯太を襲っちゃいそう……」
「一応は我慢してるの?」
「だって、エッチしちゃったら、わたし、多分、1週間過ぎても諦められなくなっちゃう……。颯太のことを男の子としか見れなくなっちゃう」
紫音は泣き出してしまった。
「悲しい? ごめんな」
「ううん。これは嬉し涙。颯太の彼女になれて嬉しいの……」
俺は、紫音の涙を舐めてみた。
左目から出るそれは、塩辛かった。
「塩辛い。塩辛い涙は、悲し涙らしいぞ。紫音知ってた?」
紫音は俺に抱きつくと、言った。
「しらないよ。ばか。颯太。世界で一番、愛してる」
きっと本心で言ってくれているのだろう。
俺は紫音の頭を撫でた。
「俺の彼女になってくれて有難う。紫音、おやすみ」
俺は、紫音と同じ愛の言葉を返せなかった。
ごめんな。
紫音と抱き寄せてる。
すると、紫音がニヤニヤした。
「ウフフ。元気になってるでしょ? わたしに当たってるよ。このシスコンめっ」
俺は紫音の頬をつついた。
「紫音だって。どうせ、これから1人エッチするんだろ? 見せてよ。って、いたっ」
紫音め。
布団の中で俺のスネを蹴りやがった。
「しねっ。ばか兄貴!! ……でも、大好き」
紫音は俺にキスをすると反対側を向いてしまった。
次の日。
「おはよう」
粒の揃った少しだけハスキーな声で目で目を覚ますと、紫音がこっちを見ていた。
紫音の大きな目が、朝日でキラキラしている。
可愛い顔だなぁ。
すごく可愛くて、ほどほどに良い身体で、気心も知れている。
もし、こいつと結婚したら、きっと毎日、楽しくて、絶対に離婚することはないんだろうな。
「な、紫音。うちらって身体の相性、いいのかな」
紫音は頬を膨らませた。
「もう。朝のラブラブが台無しじゃん。シスコンの万年発情兄貴めっ」
紫音は罵りながらも、俺に抱きついてきた。
一緒に部屋を出ると、廊下の陰から母さんが見ていた。
母さんはこっちに来ると言った。
「あらあら。仲良しなこと。禁断の愛かぁ。韓流ドラマみたいだわぁ。こほん。避妊はちゃんとするようにね?」
この人。すごいな。
本当に反対しないや。
それにしても、1週間後の訂正が大変そうだ。
紫音は人目を憚らずに、俺の腕に抱きついてくる。階段を降りようとすると、母さんが声をかけてきた。
「颯太くん。娘を宜しくお願いします」
振り返ると、母さんは頭を下げていた。
1週間後に、この人を失望させてしまうのかな。
そう思うと、胸がチクチクと痛かっ




