第72話 翌朝。
目を開けると、隣できらりが寝ている。
髪をなでると、きらりが目を開けた。
きらりは、毛布を少しだけ持ち上げて中を覗くと、恥ずかしそうな顔をした。
「エヘヘ。しちゃったね。そうくん。だーいすきっ」
俺はきらりの頭を撫でた。
俺はセックスは究極的には性欲を解消するものだと思っていた。でも、今は、昨日よりも、より深く、きらりを想えている気がした。
エッチはスキンシップの手段なんだなぁと、当然の事を今更ながらに実感した。
昨日のきらりは凄かった。
ほんと無尽蔵って感じで。
スポーツをしているからかな。
すごく体力もあって、締まりもすごかった。
……いや、最高だった。
だけれど、処女の初体験って痛いんじゃないの? と思うのだけれど、どうなのだろう。
「きらり。はじめてで痛くなかったの?」
きらりは俺に身体を擦り寄せながら言った。
「んー。ちょっとだけ痛かったけど、嬉しいのと気持ちよかった方が勝っちゃったかも。ね。ウチ、まだ足りない……」
きらりは毛布に潜ると、俺の股間のアレを指先で握って口に含んだ。そのままペロペロと舐め上げる。
気持ちが良すぎる。
「ちょっと、……やばっ」
俺は、昨日散々出したのに、また1分もせずに果ててしまった。
きらりはチューチューと吸っている。
「……、そうくんの美味しい……。こっちの2回目も、ウチがもらっちゃった」
「ん? 2回目? どういう意味?」
「別になんでもないよーだっ」
やはり、前に見た夢は、現実だったのだろうか。俺が聞くと、きらりは、はにかんだ。
「きらり」
「ん? どうしたの?」
「きらりの全身、ツルツルで、すっげー綺麗だった。きらりって元々毛が薄いの?」
きらりは、俺の頬を突いた。
「そうくんのエッチ。いくら彼氏さんでも、セクハラだぞっ?」
「別に付き合ってるんだから、セクハラじゃないし」
「そうかなぁ。セクハラだと思うんだけど〜」
ホテルを出て、ファーストフードで朝食をした。きらりはずっとニコニコとしている。
すごく幸せそうな顔だ。
俺はこの子とずっと付き合っていくんだ。
そして、ずっと守っていく。死が2人を分つまで。
俺が浸っていると、きらりがこっちをみた。
「そうくん。だーいすきっ」
きらりとエッチをして良かった。
前よりずっと仲良くなれた気がする。
きらりと櫻子のお母さんのことなど、心配事は尽きないが、2人で力を合わせれば、なんとかなるさ。
きらりの家の近くまで送って、帰ろうとすると、きらりに声をかけられた。
「そうくん。沢山ありがとう。ウチの夢が叶ったよ」
「俺もだよ。これからもっと楽しくしようぜ」
すると、きらりは拳を軽く握って、不安そうな顔をした。なんでそんな顔をするんだろう。
イヤな予感がする。
「そうくん。別れよう」
え。
俺は耳を疑った。
「え。意味分かんないんだけど」
「……もう一回いうね。別れよう」
そうして、俺ときらりは、初エッチの翌日に別れた。




